学長あいさつ

関西外国語大学 学長
谷本 義高
未来への“ジャンプ台”でありたいと考えています
本学は太平洋戦争の終わった年の秋に誕生した「谷本英学院」を淵源として、66年の歴史を刻んできました。この間、関西外国語学校を経て、関西外国語短期大学となり、1966年には関西外国語大学が開学し、外国語学部を設置しました。その後、大学院に続いて国際言語学部を開設、短期大学も関西外国語大学短期大学部に改編されました。そして、2011年4月。英語のプロフェッショナルを育てる英語キャリア学部を開設し、4年制の3学部体制が誕生したのです。
私学の私学たる所以は、建学の精神にあります。私たちは谷本英学院以来、「国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材の育成」と「公正な世界観に基づき、時代と社会の要請に応えていく実学」を建学の理念に掲げ、その具現化に鋭意努力を重ねてきました。
この建学の理念を現代に生かす取り組みとして本学が推進してきた二つのプロジェクトが2008年の文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」に選定されました。その一つが大学の「『ASEAN + 3』大学コンソーシアム構想」です。本学とアジア諸国の大学が手を携えてアジアの未来を担う「次世代国際人」の養成をめざします。各国の大学との交流は、穂谷学舎の「アジア・太平洋交流センター」を拠点に着々と実現。「『ASEAN + 3』大学コンソーシアム」は堅固なネットワークの構築に向けて歩んでいます。
もう一つは、短期大学部の「ファーストステージで学びの進化をカタチに」で、人間力のアップを目的とする必修科目やIT技術を利用した英語自学システム、留学による異文化体験などによって確かな「短期大学士力」を保証しようというものです。このプロジェクトも定着し、人間力を養い、言語運用能力に磨きをかけて進学や就職の「セカンドステージ」へと送り出すシステムは本格的に機能しています。
また、2010年には国際言語学部の「8つのコンピテンシーを核とした就業力育成」が文部科学省の「大学生の就業力育成支援事業」に採択されました。社会人としての基礎力をコンピテンシーと位置づけ、授業内外の活動を就業力に結びつけるのが目的です。能力育成を組み入れた科目群の指定、キャリア形成に向けての授業科目新設などを主体に、学生や教職員が一体となり、取り組みが進んでいます。
本学の大きな特徴は全国でもトップクラスの留学ネットワークです。海外の単位互換提携校はことし4月現在で50か国・地域の333大学を数えます。これらの大学に派遣する学生は毎年、長期留学、短期留学を合わせて約1,700人、本学が受け入れる外国人留学生は約700人に上ります。
グローバル化が一段と進むなか、高い語学運用能力を持ち専門性を備えた国際人の育成は喫緊の課題です。「語学 + アルファ」――。それが、現在私たちが追い求めているものです。その方針に沿って2009年度から全学でカリキュラムを一新しました。新しいカリキュラムは、語学運用能力に磨きをかけ、その先に、キャリアを見据えた専門知識が習得できるようにデザインされています。
「光陰矢のごとし」と言います。「時、人を待たず」とも言います。大学での4年、あるいは短大部での2年間という歳月は、可能性に満ちた、かけがえのない時間です。みなさんの、未来への"ジャンプ台"と言ってもいいでしょう。私たち関西外国語大学は、創立者や前学長の思いを受け継ぎつつ、全力でみなさんを支え、大いなる未来を切り拓くお手伝いをしたいと考えています。




