3月17日 卒業式でした。たくさんの学生が巣立ったのですが、その中でも私の教え子たちが着飾った姿は格別まぶしく見えました。週1時間だけ教えた人も4年間教えた人も、私にとっては大事な教え子で、「おめでとう!」と言うと嬉しそうに笑顔で「ありがとうございます」と答えてくれました。
その中でも私が担当しました「ゼミナール」の28人は、特別な思いがありました。私が「バスク地域研究」というゼミナールを担当して、ちょうど10年目の10期生たちです。2年間、週1時間のクラスですが、それ以外にも研究室で、怒ったり笑ったり、いろいろ話をしながら、発表準備やイベントの準備をしていました。
たった10年ですが、いつの間にか「梶田組」と呼ばれる、ちょっと有名なゼミになりました。何故かって?みんな仲がいいんです。もちろんよそのゼミの人たちもそうでしょうが、「梶田組」の子たちは、お互い尊重して、一緒に何かをしたり、一人で距離を取りたい人には、そっと距離をおいて見守るという、やさしさを持った人たちばかりなんです。それが私の自慢です。
でも、この10期生は、大変でした。合宿をしてもまとまらない。小さなグループができる。それを何とかしようと、自宅に帰っても、この学生たちのことで頭が一杯でした。いろんなイベントを彼ら自身が考え、その時いつも誰かが文句を言っていましたが、いつの間にか、11期が羨ましがるほど仲良しになっていました。10年ずっとそんな感じです。卒業しても、ゼミ生が仲良く遊んだりしていることを聞くと、苦労した?かいがあったと思えます。実は学生の方が苦労しているのかもしれません。1年の多くの時間を彼らと共にできたことを嬉しく思います。
卒業式の日に、大きな花束とプレゼントとそれから一人一人工夫をしたお手紙を手製のフォトアルバムと共にいただきました。花束もプレゼント(私の行動と好みを一生懸命考えてくれました)も嬉しいけれど、一人一人が思いを込めて書いてくれた(絵入りも)手紙の束は、どれほど嬉しかったでしょう。これからもきっと私の力になってくれることでしょう。
自慢話のように聞こえたかもしれませんが、本当に偶然一緒になった一瞬を過した人たちと苦労をしてきた数年がやっと終わって、嬉しいので許してください。また彼らが、幸せになるように、ずっとずっと遠く離れたところから見守る、それが私たちのつとめなのです。