ビーチサッカーって知ってるかな?日本ではあんまり知られていないかもしれないけど、このイタリアでは衛星中継されるほどの人気。夏はイタリアのカルチョ(サッカー)はシーズンオフになるので、イタリアの砂浜ではビーチサッカーの大会が開催されています。実はこの私もビーチサッカーの大会に日本代表の一員として出場する機会に恵まれました。日本代表って言っても、イタリアにいる日本人で構成されたチームですけどね。
ビーチサッカーは5対5で行われるスポーツで、今日本でも人気急上昇中のフットサルとルールはほぼ同じかな!?ただ砂浜の上でサッカーをするわけで、自分の思った方向にボールを蹴るのは難しいし、どこにボールが弾むのかも予測不可能で、ドリブルはもっと難しいですね。フットサルと違うところは、ビーチサッカーは裸足でするスポーツで、ボールもそれに合わせてちょっと軽くなっていて、ゴールも少し大きく作られています。時間は12分3本で行われます。
「サルデーニャ島」
私は6月末にサルデーニャ島へ。7月の中旬にはシチリア島へ日本メンバーの一員としてビーチサッカーの大会に出場してきました。
まずはサルデーニャ島での大会から話したいと思います。
出場国はイタリア、アルゼンチン、カメルーン、日本の4カ国で、トーナメント方式で行われました。大会会場へ行ってみると、BGM、観客席、実況があって本当にびっくりしました。それより何より、この大会の模様を後日SKYといってイタリアの衛星放送で放映するというから更にびっくり。初戦はアルゼンチンと試合を行うことになったのですが、試合前には日本の国歌の「君が代」を斉唱して、日本ではテレビでしか見られなかった光景がこのイタリアでまさか自分に訪れる幸運があるなんて思ってもみませんでしたね。アルゼンチンには元プロサッカー選手もいて、日本は7-3で敗北。イタリアとカメルーン戦は12-2でイタリアの勝利。イタリアチームには最近サッカーイタリア代表に入った話題の「クラリアネッラ」というとても有名な選手を筆頭に、現役プロサッカー選手や元プロサッカー選手の混合チームでした。強くて当然と言ったらそうですが、そんな素晴らしい人たちのプレイを間近で見られるなんて本当に幸せなことですよね。
日本チームは翌日にカメルーンと試合がありました。途中5-5ととても競った試合をして、私自身も3ゴール決めることができたのですが、惜しくも8-6でまたもや敗北。それにしてもカメルーンの人たちの身体能力には度肝を抜くものがありましたね。
決勝はイタリアとアルゼンチンの試合。試合は序盤にアルゼンチンが2ゴール、イタリアが1ゴール決めて、その後イタリアは再三のチャンスをモノにすることができずゲームオーバー。この大会はアルゼンチンの優勝で幕を閉じました。
「シチリア島」
7月13日から今度はシチリア島でのビーチサッカーの大会に出場してきました。
今回はカメルーンに代わってフランスチームが出場していました。今回は遂に念願の“イタリア”と試合ができるってことで、前よりもテンションはちょっと高めでしたね。観客席は前よりも大きくて、試合が始まる頃にはその観客席も埋め尽くされていました。
試合が始まる前には恒例の国歌を斉唱したのですが、イタリアの国歌が始まるや否や、観客は全員総立ちして国歌を歌っていたのですが、その光景を目の当たりにした私は「このイタリアという国は本当に一人一人が愛国心を持っているんだな」と感銘を受けました。 そのイタリアチームにはまたもや全員現役プロか元プロサッカー選手で構成されていました。その中には「ガンズ」というセリエAの選手や、数年前に当時セリエAだったヴェネツィアで、元日本代表の「名波」選手と一緒にプレイしていた「マニュエラ」といった日本でも有名な選手がいました。前半が始まってすぐに日本チームは4点を入れて、もしかしてこれは勝てるかもしれない!!という思いが頭の中をよぎったのですが、相手はサッカーのプロ。もちろん簡単に勝負がつくわけもなく、1本目は5-4と日本のリードで終えました。ここからが、イタリアチームの本領発揮。観客はイタリアの応援歌を歌い始め、試合に火がつき始めるとプロの技術の高さを魅せつけられましたね。3本が終わって結果は12-8で敗北。けれども試合後にはあのガンズ選手が「本当に最初は日本に負けるかと思ったよ」と冗談交じりで言っていたのにはびっくりしましたね。
フランスとアルゼンチンの試合はアルゼンチンの勝利で終わり、翌日、日本は惜しくもフランスに敗退。二度も負けられないイタリアは本来の強さを魅せつけアルゼンチンに勝利し優勝しました。
そういえば、私達はイタリアとの試合を終えたすぐ後に、イタリアの人達に「Siete bravi!!」(日本人良かったよ)と言われた時は本当に嬉しかったですね。子供たちにはサインも求められたりもしたのですが、人生で人にサインを求められるなんて、もう二度と訪れないだろうなと思うと同時に、子供に夢と希望を与えられた気がして嬉しかったですね。
写真上「日本とカメルーンの選手達」
写真中「クラリアネッラ選手と」
写真下「ガンズ選手と」