April 9, 2008

大学の授業について

 一般科目履修に苦戦した前期、私はスペイン語(留学生用)、チリ文化(留学生用)、アジアンスタディーのような科目(チリ人学生用)、日本文学(チリ人学生用)の四つを履修しました。最初の二つはわかっても、なぜアジアや日本文学に関連する授業を履修したのだろうと、疑問に思う人もいると思います。私も、科目選択のときにとても迷いました。この二つを履修していて、チリに来ている意味はあるのだろうかと。でも、着いた頃の自分のスペイン語がどのようなものだったかというと、とても一般科目をとることの出来るようなレベルではありませんでした。だから、少しでも自分の知っている単語や習慣や知識などが出てくる授業を受けることにしたのです。しかもチリ人の教授がどのようにアジアについて学生に講義をするのか、そしてチリ人学生がどのようにアジアに興味を持ち勉強し意見するのかが、私は興味があったからです。スペイン語訳された日本文学を読み、チリ人学生の発言を聞くなど、なかなか面白い体験も出来たと思っています。

しかし後期はそのようにはいかないと自分でも覚悟をし、私が履修した授業は、ラテンアメリカの詩、コミュニケーション、スペイン語、ポルトガル語、サッカーです。詩の授業は本当に難しく、単位をとれるかどうかもずっと不安なくらいでした。特に「詩」と言うと、日本語でも私は理解することが難しいです。文章の奥に含まれた意味を解釈しないといけないからです。そしてさらにそれがスペイン語となると、元から知らない単語がたくさん出てくる詩の中に、さらにどの意味があてはまるのか、作者が何を言いたいのか、そのことを理解するのに非常に苦労しました。最後まで自分が文学的に理解出来たかはわかりません。友達に助けてもらいながらテストも耐えました。そして詩の授業だけではなく全体的なことで、日本の大学と違うところは、テストの形式です。定期的に行われる小さいテストにしても、書かないといけない量は本当に多く、自分の表現であるだけの知識を書かないといけません。私は本当に苦手でした。

 後期になると、留学生用科目はスペイン語の授業だけでした。この授業は難しいということはなく、外大で学んだ文法などの授業をスペイン語で復習している、というような感じだったのでとても良かったです。一番大好きだったのは、コミュニケーションの授業でした。この授業は文学部の授業ですが、いわゆる一般教科のようなもののため、さまざまな学科から生徒が集まっています。そしてコミュニケーションに関わる人々の特性(話し方やジェスチャー、距離感、国による違いやチリ人の特徴、男女の違い)を学びながら、と言うよりもほとんど毎回が学生や先生の議論、プレゼンテーション、劇などでした。そこでは、チリ人の前でのプレゼンが何度もあり、最終評価は一つの劇でした。日本人としての役で演じ(もちろんスペイン語で)、学生に笑ってもらえることもありました。私にとってはとても不思議な授業でしたが、スペイン語を学んでいる外国人として、スペイン語力アップにとても役立った授業だと思っています。
 二学期間の留学生活で、自分でもどこまでスペイン語力が伸びたかはわかりませんが、たくさんの友達に、「とても成長した」と言ってもらっています。「着いた頃は何も理解できなかったのに」などとも言われ、嬉しいような複雑なような。チリ人を理解するのはとても難しいけれど、この大学で勉強してよかったと本当に思っています。