November 20, 2006

文化人類学担当の片岡修です

 わたしは、遺跡の発掘で発見した遺構や遺物から過去の人たちの文化や歴史を理解する考古学を専門にしています。現在、ミクロネシアの赤道に近いポーンペイ島という島について研究しています。今でも太平洋の島々には多くの伝統文化が残されているので、その文化も調べて遺跡で発見したものの理解と解釈に役立てています。その背景で、本学では文化人類学を担当しています。
 
 はじめて考古学の世界に触れたのは16歳の時でした。まさか、将来考古学が自分のライフワークになるとは、思いもよりませんでした。1メートル50センチほど掘った地面の下から1800年前の弥生時代の土器や石器や家の跡を見つけた時、とても不思議な気持ちになりました。「こんな世界があるんだ」と、何だか頭がはじけ飛んだような衝撃を受けたことを、今でもハッキリ覚えています。振り返ってみると、これが第1の人生の岐路だったと思います。
 
 大学を出てから、民俗学や考古学の研究を行っている大阪枚方市の調査会に就職し、約4年半市内の遺跡の発掘に明け暮れていました。27歳の時、何を思ったのか日本を出てグアム大学へ編入学しました。勉強に追われながら、グアム周辺の遺跡の発掘調査に参加する機会に恵まれ、一挙に太平洋の考古学に魅了されてしまいました。これが、将来の生き方が決定された第2の瞬間です。もっと勉強と研究がしたいとい理由から、アメリカのオレゴン大学の大学院に留学し、ミクロネシア研究に没頭しました。
 
 卒業後帰国し本学に就職してからは、夏休みを利用してポーンペイ島やミクロネシアの島々の調査に出かけ、研究を続けています。授業では、ときどきデジカメで撮った調査風景の写真やスライドを紹介しています。「自分が楽しまななければ、誰が楽しむ」をモットーに、楽しく授業を進めています。