関西外国語大学孔子学院の創立5周年記念式典を開く ICCで 日中友好を改めて誓う


▲冒頭のあいさつで、日中の文化交流の大切さを語る谷本榮子理事長(壇上中央)

関西外国語大学孔子学院の創立5周年記念式典・祝賀会が10月20日、中宮キャンパスのインターナショナル・コミュニケーション・センター(ICC)ホールなどで開かれた。多くの来賓に混じって、同学院で中国語を学ぶ市民や中国からの留学生、一般学生ら約100人が出席。改めて「日中友好の促進」を誓い合った。
 
はじめに谷本榮子・関西外大理事長(関西外大孔子学院理事長)があいさつ。関西外大の孔子学院は外国語大学では唯一の開設で、2009年12月に学研都市キャンパスに設立された。この5年間で関西一円のビジネスマンや学生の中国語教育機関として多様な講座を開き、のべ4300人が受講。中国語教員養成や中国政府公認の中国語能力テストHSKも学内で実施している。さらに中国茶、中国の伝統楽器などのイベント、ワークショップ、フェスティバルといった文化理解の催しも数多く手がけてきたことを強調した。
 
設立までには、先代の谷本貞人理事長(故人)が1979(昭和54)年に関西日中教育懇話会の副理事長になり、その事務局を本学に置いて以来、日中の教育、文化、人事交流に努めた。さらに、本学と単位互換協定を結ぶ北京語言大学・王路江理事長(当時)との交流や助言などにも触れ、「また、新しい5年が始まりました。日中相互理解のために語学力と行動力のある人を育て、アジア、そして世界の平和に貢献できるように努めていきましょう」と呼びかけた。
 

▲感謝状を受けた山中・枚方市日中友好協会会長、靳院長、戸毛参事(左から=右端は谷本理事長)

ついで、孔子学院の運営などに尽力した枚方市日中友好協会(山中卓会長)と靳衛衛・関西外国語大学孔子学院長(英語国際学部教授)、戸毛敏美・同学院参事(元本学教授)の1団体2個人に谷本理事長から感謝状が手渡された。


▲祝辞を述べる王永利さん、劉偉さん、王軍さん(左から)
 
このあと、中国国家漢弁副主任で、孔子学院本部副総本部長の王永利さん、北京語言大副理事長の劉偉さん、駐大阪中国総領事館副総領事の王軍さんが祝辞。「この5年間の関西外国語大学孔子学院の努力に敬意と感謝を表します。日中は一衣帯水の隣国。語学および文化交流が両国民の相互理解を深める上で重要な役割を担っています。今後引き続き充実させて、さらに飛躍させていきましょう」などと語った。
 

▲会場の雰囲気を和ませる葉衛陽さんの中国琵琶の演奏

司会は、英語国際学部の吉田泰謙准教授と李晶波講師が日中2カ国語で行った。式は張り詰めた雰囲気で進んだが、最後に葉衛陽さんによる中国琵琶の演奏で「蘇州夜曲」が優しく奏でられると会場のムードも和らいだ。
 

▲祝賀会で乾杯の発声を行う李春生さん(左端)

この後、隣の会場を移して祝賀会。谷本義高・大学学長、大阪府日中友好協会の谷井昭雄会長(元松下電器産業=現パナソニック=社長)があいさつ。駐大阪中国総領事館教育室の李春生室長の発声で乾杯。参加者が懇談した。
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