子どもの犯罪被害防止を英語劇で訴え ボランティアサークル「ひまわり」防犯教室を実施


▲防犯対策「5つの約束」を英語で紹介 リーダーを務めた福永さん(左)

本学のボランティアサークル「ひまわり」が10月3日、関西国際学園さくらインターナショナルスクール枚方校で英語による防犯教室を実施した。大阪府枚方警察署および大阪府枚方土木事務所と協働し、同校に通う3から5才の子ども43人に向け、劇で防犯対策を訴えた。


▲知らない人に連れて行かれそう。「みんなー、どうしたらいい?」

「ひまわり」のメンバーで今企画のリーダー・福永はんなさん(外国語学部2年)と、うさぎの「しょうちゃん」が進行役で防犯教室が始まった。まず、大阪府警察が提唱している子どもの誘拐防止策「5つの約束」―1・一人で遊びません、2・知らない人について行きません、3・連れて行かれそうになったら大声を出します、4・だれとどこで遊ぶか、いつ帰るかを家の人に言ってから出かけます、5・お友達が連れて行かれそうになったら、すぐに大人の人に知らせます―を、絵を見せながら英語で紹介した。


▲今度は友達が危ない目に 「みんなー、どうしたらいい?」

続いて、「5つの約束」を具体的に示すため、子どもやその友達が不審者に連れ去られるそうになる場面を演じた。子どもたちにどうしたらいいか問いかけながら、大声を出す、大人に助けを求めるなど、具体的な防止策を示した。最後に「5つの約束」を全員で読み、内容を再確認。さらに、保護者と家庭で話してもらえるよう、「5つの約束」をクイズ形式で示したパンフレットを作成し手渡した。同校マネージャーで本学卒業生の杉下幸子先生は「子どもたちが、見るだけではなく参加できる劇だったので、飽きることなく分かりやすくて良かったです」と、学生が創意工夫した点を称えた。


▲安全・安心な毎日を送ってください 劇が終わりあいさつをする学生たち

防犯教室の企画は6月下旬、英語で防犯教室ができないかという大阪府枚方警察署からの問い合わせに対して、「ひまわり」の学生が応え実現した。防犯教室の内容は学生が決めることになったため、本企画に参加した13人のメンバーが、日本語の防犯教室のビデオを見るなどして検討。子どもに受けの良い「劇」をすることに決定し、オリジナルの台本を作成した。主に昼休みの時間を使って、練習を重ね本番に臨んだ。


▲子どもたちを犯罪から守る! 防犯教室を本学に提案した桶本秀男・警部補(後列右)と浦恵里奈・主事(前列右)と一緒に

福永さんは「台本はありましたが、目の前の子どもたちの反応に合わせてアドリブも盛り込みました。今日の話が子どもたちの印象に残って、もしもの時に思い出してくれたら何よりです」と犯罪防止に取り組む姿勢を見せた。また、女性の不審者役を演じた柴田咲里(さり)さん(同)は、「不審者役の男子がおもしろく演じたので、私は子どもたちを怖がらせるようにしてみました。犯罪をリアルに感じてもらえたら」と、子どもたちへの配慮を語った。
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