留学生別科の入学式  36カ国・地域の380人が外大での生活スタート


▲式辞を述べる谷本義高・大学学長

2014~15年度留学生別科入学式が8月29日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれ、36カ国・地域の計380人が日本でのキャンパスライフをスタートさせた。
 
式には、谷本榮子理事長ら役職者や留学生別科担当教員ら約50人が出席。初めに、谷本義高・大学学長が英語で式辞。留学生へのアドバイスとして、「自分の目で本当の日本を見てください。外に出ていろいろなことを経験する冒険心を持ってください。そして、あらゆる行為・物事の裏側にある本質を理解しようと努力してください」と述べ、「これからの時代は、文化の違いを超えた『相互理解』や違いが尊重できる力が求められています。その重要なミッションを担うのがここにいるみなさんです」と励ました。


▲留学生を激励するグリーンバーグ総領事
 
続いて、来賓の駐大阪・神戸アメリカ総領事館のアレン・グリーンバーグ総領事と、在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事が祝辞。グリーンバーグ総領事は「留学経験は生涯にわたって有益なものになるでしょう。よく学び、良い友だちをつくり、そして食べ物も楽しんでください」と激励。テイラー総領事は「将来どんな道へ進むのか考え始めてください。外交やビジネス、学術などすべての分野で、日本とアジアを理解する強力なリーダーが求められています」と語った。


▲祝辞をおくるテイラー総領事

また、留学生別科教員を代表して、ポール・スコット教授が歓迎のあいさつを述べた。

この後、「男山泉 南京玉すだれ同好会」(橋本登美子代表)の11人が、軽快なかけ声とともに南京玉すだれの妙技を披露。留学生たちは、初めて見る日本の伝統芸能に手拍子を打ちながら見入っていた。
 

▲軽快なかけ声とともに登場した南京玉すだれに留学生たちは大喜び

最後に、外大の学生と前年度の留学生によるビデオメッセージが上映。歓迎と励ましの言葉を述べる様子が次々と映し出されると、留学生からは歓声があがった。
 
式終了後は厚生北館で昼食会。寿司やサンドイッチをほおばりながら談笑し、これから始まる外大での生活に胸を膨らませていた。
 

▲式を終え笑顔を見せる留学生たち

英・オックスフォードブルックス大学のレへマ・ダンウェルさんは「日本語をネイティブのレベルまで高めたい。将来は日本に住み、教育やメディアに関わる仕事がしたい」と話し、米・ユニオン大学のジョナサン・パン君は機械工学が専攻で、「新幹線に興味があります。祖父が日本人なので、そのルーツである日本を知りたい」と抱負を語った。
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