四條畷高生と留学生が共同作業 ペーパーブリッジに挑戦 強度No.1チームは

大阪府のグローバル・リーダーズ・ハイスクールに指定されている府立四條畷高校(清水隆校長)の生徒21人が9月19日、中宮キャンパスのICCを訪れ、留学生と交流した。カード遊びやペーパーブリッジをともに作るなど笑いいっぱいの交流となった。

同校はこれまで、語学学校などと国際交流をしていたが今回、「海外留学生グローバルインターンシップ」で同校の教壇に立った留学生のアニタさん(ハンガリー・ペーチ大学)との縁で、アニタさんが中心となって作り上げたシナリオに沿ってプログラムが進められた。まず、アイスブレイキングゲームで打ち解け合ったところで、グループ分け。各グループに今回参加した留学生16人が振り分けられ、高校生と共同作業した。


▲この日のプログラムを高校生に説明するアニタさん(右端)

カードゲームでは、カードに書かれた図書館などの施設名を、使ってはいけない単語を避けながら説明するというもの。続いて、「砂漠に持って行くとすれば、優先順に持って行くモノは何か。なぜそのモノが必要なのか理由を説明する」グループワークで、グループ代表が全員を前に理由を話した。


▲砂漠に持って行くとすれば優先的に持って行くモノは何か

メーンイベントは「ペーパーブリッジ対決」。紙50枚を使用して、いかに強度のある橋を作れるかの競争。各グループが、ホワイトボードに設計図を描き、紙を丸めたり、三角形に折り曲げたり、工夫を凝らしながら作業を進めた。留学生のアイデアに「こうした方がいいと思う」と高校生が英語で語りかけ、「なるほど」の返事に笑いが起こっていた。橋は、ペアとなるグループが半分ずつ作り、2つがうまく合体できるかも競った。


▲松宮新吾教授が見守るなか、留学生のアイデアに高校生も協力して力作を作り上げていった

強度コンテストでは、テーブルとテーブルの間に渡した橋に、チロルチョコレートがいくつ乗るかの勝負。チョコが積み上がるごとに固唾を飲む高校生と留学生。チョコが崩れ落ちため息が漏れた。結局、244個を積み上げたグループが優勝した。


▲橋の強度コンテスト。乗せるチョコが200個を超え、慎重に積み上げていく留学生

ほぼ一日がかりのプログラムを終えた高校生は、留学生と肩を組んだり、握手をして別れを惜しんだ。1年生の男子生徒は「自分の考えを伝えることが楽しかった。たぶん、伝わったと思う。留学生の話しは少し早すぎて分からないところもあったので、もっと英語が分かるようになりたい」と振り返った。この日のイベントには、読売テレビのクルーが取材に訪れた。


▲この日、読売テレビ「かんさい情報ネット ten」の取材班が訪れ、交流の模様をカメラに収めていた
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