NHK国際放送局の榎原美樹さん キャサリン・コバヤシさんが国際報道を語る

紛争国での取材など国際記者として活躍する、NHK国際放送局ワールドニュース部編集長の榎原美樹さんと、ワールドニュースキャスターのキャサリン・コバヤシさんの2人を講師に迎え10月15日、秋学期キャリア講座が中宮キャンパス谷本記念講堂で開かれた。国際報道の取材方法やNHKが果たす役割、キャスターの仕事などについて2人が交互に説明した。

 

まず大阪・羽曳野市出身の榎原さんが高校、大学での留学経験を交えながら自己紹介したあと、公共放送としてのNHKの取り組みを解説した。カナダ生まれのコバヤシさんは英語で、キャスターとして心がけていることとして▷体調管理を大事にしている▷いろんな人から意見を聴く▷自分の出演した番組を録画して勉強▷チームワークを大切に▷プロ意識を持つ―などをあげた。話の途中で、榎原さんとコバヤシさんが世界に発信した「広島市の平和記念式典」の模様を収めたDVDを映し、「私たちが世界に伝えたかったメッセージは何だったのかを考えてください」と学生たちに話しかけた。

 

▲講演する榎原美樹さん

 

続いて、榎原さんが「記者になるきっかけは、世界に出ることに憧れたから」という。また、紛争国での取材では「女性の視点で取材できた事がよかった」「中東では、女性への取材は女性にしかできない」「かつてキャスターも務めたが、私にはカメラマンを伴って現場に出る方が合っていると思った」などと、記者としてのやり甲斐を話した。また、コバヤシさんは会場の学生に仕事選びの心得として▷「なぜ、その仕事をやりたいのか」を考える▷「あなたの特技は何」と聞かれても、日本人はできる特技をクチに出さない▷自分の性格を早く見つける―などとアドバイス。最後に「STAY ON YOUR TOES」の言葉を送った。

 

▲キャスターのキャサリン・コバヤシさん

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