米国・マーセッドカレッジの学長が来学 短大部に新設のダブルディグリープログラム成功に向けて

 本学短大生の進路拡大をめざして新設されたダブルディグリープログラムの相手先、米国・マーセッドカレッジのロン・テイラー学長が10月20日、本学を訪れ、谷本榮子理事長・短期大学部学長と懇談した。新プログラムは、本学の短期大学士号と米国・マーセッドカレッジ(カリフォルニア州)のAssociate Degreeを2年半かけて取得する短大部独自のシステムで、現在の短大部1年生が来年8月から参加できる。テイラー学長はマーセッドカレッジのカウンセリングシステムを例に挙げ、本学からの留学生が魅力的な環境で学べることを保証した。


▲マーセッドカレッジのテイラー学長

 マーセッドカレッジは2年制の公立大学で、カリフォルニア州に約110校あるコミュニティカレッジの一つ。テイラー学長を迎えた谷本理事長は「日本の短大は縮小の一途をたどっています。その中で、短大生も異文化体験を積んで、成長させてやりたいと考えてさまざまな大学と協定を結んできました。立派な学生を送り込むので、鍛えてください」と語りかけた。テイラー学長は「このプログラムについて真剣に考えていただき、感謝しています」と応じた。


▲谷本榮子理事長(手前)と歓談するテイラー学長

 「関西外大には、外向きでモチベーションの高い学生が多い。半面、日本人なので奥ゆかしいところがあります。お力をお借りして、実力を身に付けさせ、社会に送り出したい」という谷本理事長の期待に対し、テイラー学長は「マーセッドには、とてもいいカウンセリング(アドバイス)のシステムがあるので、きっとうまくいくでしょう」と述べた。
 

▲谷本理事長、テイラー学長を囲んで

  新プログラムに参加し、2つの学位を取得した短大生は、卒業の進路として従来の「日本の大学への3年次編入」「就職」に加え、「マーセッドカレッジの提携大学、もしくは米国の他大学への3年次編入」「米国での1年間の就業体験」が可能となる。

 谷本理事長は「マーセッドの学生も受け入れ、双方が協力してやっていければいい」と交流の発展について発言。マーセッドカレッジの学生数は約11,000人、専攻分野や職業訓練プログラムも幅広く、多様な人材が集まっているだけに、テイラー学長は「どの程度の学生が関心を持つかわかりませんが、協議してみたい」と話した。
 
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