学研都市キャンパス 今年度初の単独オープンキャンパス 多彩な授業紹介や相談などを行う


▲英語国際学部の特色を説明する内田真弓講師(左端)

学研都市キャンパス単独のオープンキャンパスが6月21日、開かれた。今年度初めての開催。英語国際学部の特色をアピールしたのをはじめ、英語と中国語など模擬授業、さらに学研キャンパスが推進する産学連携PBL(課題解決型授業)も紹介。ほかにも多彩なプログラムが繰り広げられた。
 
早朝、かなり雨足が強かったが、スタートの午前11時30分前には回復。各地から前年並みの336人参加者があった。

入試と英語国際学部についての両説明会は交互に繰り返し行われた。入試説明会では、2016年度入試にWEB出願が導入され、その関係の資料も来月にはまとまることが伝えられた。各入試のほかに過去の2015年度の試験問題を例に、ヒアリングや長文問題への対策を取るように助言があった。御殿山キャンパスへの移転についても語られた。
学部説明会は内田真弓講師が当たった。出席者を前に▽1年次で英語運用能力を集中的に育成する。週8回の英語授業は学内では最多▽中国語を原則として履修し、英語力を合わせて地球規模のコミュニケーション能力を身に付ける▽2年次は原則として1学期間、全員「英語留学」に派遣されるなどの5つの特色を強調。「学生同士や学生と教職員の距離が近くて、なんでも相談できるアット・ホームな雰囲気があります」と語った。


▲(左上から時計回りに)ジョンソン講師、三輪教授、大谷講師、西村教授

並行して英語はB.L.ジョンソン講師が、中国語は三輪雅人教授が、国際系科目は大谷泰斗講師が、それぞれ模擬授業を、また西村孝彦教授も「英語発音クリニック」を開き、多彩な学習内容を紹介した。
 
ジョンソン講師の模擬授業では、地図を使ってどの場所からどこへ移動したかを材料にネオティブ教員の話すスピードや語彙を体験した滋賀県内の女子高校生は「まだまだ勉強が足りないと感じました。でも生の大学の英語授業は迫力ありました」と話していた。
 
大谷講師は大手コンビニの営業を例示しながらPOSシステムによる商品管理や共同配送などに触れた。高校生たちはレベルの高さに感心していたが、一緒に来ていた保護者が自身の家業に絡んで「とても参考になりました」と感心していた。
 
このほか、西田透教授が人気の航空業界についての説明会も開いた。


▲自らが担当したPBLのテーマを説明する松田尚子さん(左)と植田優沙さん

PBLについては、昨年の経験者である4年生の松田尚子さんと植田優沙さんが、大阪土産の「おこし」の新たな売り出し方について1年間研究した内容をコンパクトに披露した。新たに担当教員に加わった鵜島三壽教授は今年度の提携先についてふれ、キャリアセンターの担当者からは就職状況の説明も行われた。


▲中国の遊び・太極柔力球で楽しむ

このほか、中国文化紹介フェアでは「中国の遊び」が取り上げられた。「太極柔力球」はテニスのようなラケットを使って球を扱う遊びで、中国人教員の指導で初めて手にするという高校生たちが楽しんだ。ほかにも中国コマ回しやハンカチ回しなどもあった。


▲留学経験を語る大類直己君(左)とOG講演会で話す赤堀絵美さん

2013年度卒業生で、「OG講演会」を担当した国際線客室乗務員(CA)の赤堀絵美さんは自身の学生時代について話した。CAの勉強については「多くの希望者が専門のスクールで学んでいるが、学研キャンパスの関連授業は十分あり、私は大学での勉強だけでチャレンジできました」と語っていた。
 
参加者の関心の高い留学について「留学ビフォーアフター」を担当した大類直己君(3年生)は米ケンタッキー州ルイビル大学への4カ月間の体験をゆったりしたと話しぶりで紹介。寮生活をした仲間との友情などを語った。また「留学生と語ろう」でも、多くの経験者がグループでそれぞれの様子を伝えていた。
 
友人と2人でやってきた大阪府内の男子高校生は「自分は英語が大好きで、留学の体験談を聞くと、なんとしても大学に入って留学に行きたいという気持ちになってきています」と話していた。
 
会場内には職員の相談コーナーだけでなく、学生によるさまざまな相談もあったほか、学生でつくるオープンキャンパス運営会(代表・国際言語学部4年高野聡史君)の約60人が参加者の学食ランチ試食会(無料)やキャンパスツアーなどの案内にきめ細かく応対していた。

一覧を見る