短期大学部が「PBL発表会」 中学生16人も参加

 短期大学部で行っている「課題解決型授業(PBL)」の成果を、広く学外の教員、高校生らにも知ってもらおうと1031日、短大生が「PBL発表会」を開いた。発表会には、すでに中学校の段階からPBLの授業を経験している中学生も参加。短大生の発表を興味深そうに聞いていた。

▲「PBL発表会」を前に参加者に挨拶する短大生
 

 発表会には中学生のほか、高校教員や高校生、本学教員ら約40人が参加。発表会の内容は、企画・立案から運営まですべて学生の手作りで行われた。まず谷本和子・短大部副学長が「本学短大と米国・マーセッドカレッジとの2つ学位が取得できるプログラムの新設」などをあげて、本学短大部の魅力を話した。学生からも短大部の特徴として「英語の授業は週7コマで英語漬け」「社会人基礎を育成するK.G.C.ベーシックス」「希望する人には全員が留学できる制度」などを紹介。また、語学留学経験者からは「一回り大きくなって帰国できた」など、留学の効果が語られた一方で、留学しなくても「スピーキングパートナー」「ホームビジット」など、海外からの留学生との交流プログラムも豊富だと紹介した。引き続き、パナソニックセンターとコラボした学生がプレゼンテーションを再現。パナソニックから「海外から見た日本の魅力は何か」との課題にどう取り組んだかを、過程を追って説明した。さらに中学生には、PBLと受験との共通点について触れ「情報収集が大切」と語りかけた。

▲パナソニックで実際に行ったプレゼンテーションを再現する学生

 

 この日、参加した大阪国際大和田中学・高校の中学生は、PBLで遠足の企画を考案。六甲山でのバームクーヘン作りの体験など生徒のアイデアでコースが決められたという。江口宗成校長は「わが校は、授業にPBLを取り入れて3年目になる。生徒たちはPBLでもっと自分を表現したい。発言したいと、日ごろの授業でもそう思っていると思う。生徒にはもっとアウトプットをめざしてほしい。生徒の遠足の提案に懐疑的だった教員もいたが、出来上がってみると素晴らしいプランで、完全に教員の負けだった」と、中学生のPBL効果に満足そうだった。約2時間の発表会を終えた中学生らは外大祭が行われているキャンパスに加わった。


▲最後に参加者全員で記念撮影した

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