70周年記念の交流行事 協定校関係者らが出席して11月7日に開催

 創立70周年記念式典のために来学した協定校の代表と本学の学生、留学生らが交流するイベントが117日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれた。協定校からは17カ国27大学の約50人、留学生、本学の学生、教職員らも合わせて計約200人が参加した。谷本義高・大学学長があいさつした後、協定校の3大学がメッセージを披露、本学大学院博士前期課程のウリオル・ギノバルト君が司会し、留学生別科の留学生と本学の学生計4人が留学体験や日本文化などについてディスカッションした。


▲ 協定校の代表や留学生、在学生、教職員ら約200人が参加した
 

 谷本学長はあいさつで、いずれも今年度から始まった留学生グローバルインターンシップと留学生別科のサマープログラムを重点的な取り組みとして紹介。「御殿山キャンパス・グローバルタウン(仮称)」を2002年の中宮キャンパス開学に次ぐ大規模な構想と述べ、「これらの取り組みを、着実に進めていきます」と語った。 


▲ あいさつする谷本義高・大学学長

 協定校のメッセージは、いずれも米国のアーカンソー大学、ウィスコンシン大学オクレア校、パシフィック大学の順で、学生や教員の行き来など本学との交流の歴史について語った。

 ▲ アーカンソー大学のAshok Saxena学長(左)とウィスコンシン大学オクレア校のJ.C.Schmidt学長


▲ パシフィック大学のL.M.Hallick学長(左)とP.Clark理事
 

 学生のディスカッションでは、4人が自己紹介した後、ウリオル君が一人ひとりに体験や将来のことなどを質問。オランダ・ロッテルダム大学出身のG.R.Ririhenaさんは「日本でインターンシップに参加したいので、実務で使えるような敬語の勉強にも取り組んでいる」と将来を見据えた留学生別科での学びについて語った。メキシコ・モンテレイ工科大学出身のE.Ramos-Israde君は「私の専攻はデジタルエンジニア。他国の文化や言語を知ることで、デジタルアートの表現に深みが出ます。また、人との繋がりを広げる機会になっている」と話した。

 本学からは米国に留学した英語キャリア学部3年の池本夏実さんが「授業はディスカッション形式が中心だったので、意見を発表するためにも、批判的論理的思考力が必要だと痛感しました」と体験から得た教訓を披露。外国語学部英米語学科4年の池邊時乃さんは「授業は現地の学生と留学生が受講していて、講義は英語。ノルウェー語は基礎のクラスを受講した」とノルウェーでの留学生活を語った。

▲ 4人の留学生と日本人学生がディスカッションした
 

 このあと、空手部18人が2つの形を披露。次期主将の鰐部晶太君は「こんな大勢の前で演武ができて、貴重な体験ができました」と話していた。アカペラサークル「杏滋(アンジー)」の学生4人は息の合った歌声を響かせた。
 
▲ 息の合った歌声を響かせたアカペラサークル「杏滋(アンジー)」

 

 協定校の参加者は午後から、4班に分かれてキャンパスツアーとお茶会に参加した。日本庭園では茶道部員が野点でお点前を披露。茶室では正座に苦労しながら抹茶を味わい、着物姿の部員を盛んにカメラに収めていた。

▲ 茶室で抹茶を味わう協定校からの参加者たち

 

【谷本義高・大学学長あいさつ(要旨)】 

 本学は創立当初の70年前からグローバル人材育成を大学の大方針として掲げ尽力してまいりました。国際交流の歴史と取り組みの規模、多様性は国内でもトップクラスであると自負しています。本日は本学の新たな取り組みと今後の取り組みの重点項目についてご紹介します。

 1点目は、2015年に立ち上げた海外留学生グローバルインターンシップです。期間は3週間から3カ月。計28人の留学生が参加し、大変好評でした。企業の方々からも、高い評価をいただいております。2点目は、留学生別科のサマープログラムを開講したことです。今年は10人が参加しました。3点目は、客員教員の積極的な受け入れです。

 次に、「学位取得プログラム」通称2+2の今後は、双方向の学位取得プログラムを、本学人材育成の重要な戦略の一つとして推進していきます。

 最後に、70周年記念プロジェクトの「御殿山キャンパス・グローバルタウン(仮称)」構想をご紹介します。グローバル人材育成の拠点を構築するもので、2002年の中宮キャンパス移転に次ぐ一大プロジェクトです。700人収容の国際交流セミナーハウス(学生寮)を設置し、海外から、国内から多くの学生が集い、まさに世界が体験できるキャンパスとなります。世界中から学生を受け入れ、世界にむけて情報を発信してまいります。

 このような取り組みを、着実に進めてまいりたいと考えております。

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