英語国際学部独自の「英語圏・中国語圏留学制度」に関心

 英語国際学部1年生の保護者、学生を対象にした学研都市キャンパス単独の「保護者進路・就職および留学に関する保護者懇談会」が6月25日、同キャンパス講堂や学生食堂、教室を会場にして開かれた。参加した約500人の保護者らは、2年次に原則全員が留学できる仕組みについて熱心に聞き入っていた。

▲江平英一学部長の挨拶を聞く英語国際学部1年生の保護者ら

 第1部は、江平英一教授(英語国際学部長)の挨拶に続いて、中野誠教授(キャリアセンター長)が、「1年生のうちに、自分の目標を早い時点で描き、目的意識をもって、アクティブな学生生活を送ってほしい」話し、保護者には「子どもの自立と成長を見守る良きアドバイザーとして見守ってほしい」と要望した。続いて、神田修悦教授(教務部長)が「実社会・グローバル社会での即戦力をめざして2年次に全員が留学する」と、同学部独自のカリキュラムと留学の特徴を説明。中村俊弘教授(国際交流委員副部長)が、「英語圏と中国語圏の留学先での専門教育機関で『読む、話す、聞く、書く』の4技能を徹底的に磨くことになる」と、留学の意義を話した。

 このあと、同学部の第一期生で昨年、海外研修(留学)を終えた3年生の西山友貴君と同、田中琴野さんが留学体験報告を行った。昨年春学期に北京語言大学、秋学期にカナダ・ウィニペグ大学に留学した西山君は「留学は自分を変える機会となり、勉強する意義や自分の将来を見つめ直すきっかけとなった」と話し「将来は、世界平和に貢献するため、国連機関で働きたい」と抱負を語った。一方、2年の秋学期に北京語言大学に1学期間、中国語留学した田中さんは「留学中は授業や普段の生活を通して積極性が身についた。留学中に『分かりません』を頻繁に使っていたことから、私は中国人のスピーキングパートナーを見つけ、週に1、2度合ってお互い中国語、日本語の勉強をすることで、授業の内容が分かるようになった」と、成果を話した。

▲留学の成果、意義など体験談を報告する西山君㊧と田中さん

第2部は、学生食堂と教室に会場を移し、保護者からの個別相談に応じた。食堂での留学相談には約100人が順番待ち。大阪・大東市の保護者は「留学派遣先を決めるのは学力か。学部のどの部署で決まるのか」。山口県からやってきた保護者は「留学費用と中国の治安は大丈夫か」などを聞いていた。また就職では「教職を志望しているが、失敗したらどのような職に就けるか。1年からの就職準備は何をすればよいか」などと相談していた。

▲留学の個別相談では100人が順番待ち。保護者の関心の高さを示した

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