初のFD海外研修報告会 参加6教員が報告

 2008年以来、毎年米大学へ教員が派遣されているFD海外研修の報告会が722日、初めて中宮キャンパス・多目的ルームで開かれた。学研都市キャンパスと遠隔授業システムで結ばれ、教員ら計約60人が出席。今年2月、インディアナ大学サウスベンド校(IUSB)での研修に参加した教員6人が様々な角度から報告を行った。本学は、初の研修先となったIUSBと単位互換や交換留学などの協定を結んでおらず、FD研修をきっかけに協定締結を含めた交流の活発化が期待されている。

▲ 学研都市キャンパスも含め約60人が出席した第1回FD海外研修報告会

 

 報告者とテーマは、豊田裕之・英語キャリア学部准教授=司会▽清水恭彦・外国語学部教授=主なセッションなど▽松本恵美・外国語学部教授、中島美智子・短期大学部准教授=IUSBでの教育実践▽三牧聖子・英語キャリア学部助教=Mentor制度について▽I.ガーリントン・外国語学部助教=FDへの組織的なアプローチ。

▲ 報告者のみなさん。(左から)司会の豊田裕之・英語キャリア学部准教授、清水恭彦・外国語学部教授
松本恵美・外国語学部教授、中島美智子・短期大学部准教授、三牧聖子・英語キャリア学部助教、I.ガーリントン・外国語学部助教

 

 大学FD委員会委員長の澤田治美・外国語学部教授があいさつした後、司会の豊田准教授が報告会の概要を次のように説明した。

 ASEAN3プログラムの推進に伴って、アジア圏の大学とのダブルディグリープログラム構築の可能性を探る道筋が始まった。そのうえで重要なのは、英語で行う授業を増やすことだった。英語圏のネイティブ教員だけでなく、日本語を母語とする教員による英語を媒介言語とした双方向の授業実践が重要視されている。そこで、始まったのが米国の大学における授業のあり方を経験するFD海外研修。ウィスコンシン大学オクレア校が研修メンバーを受け入れてくれることになり、2008年から10人前後の教員を派遣するようになった。なお、本学の英語で行う授業は、2008年度には全学で15クラスだったが、2016年度は5倍の75クラスに増加している

 今年は2月、6人の教員がIUSBで初めての研修を行った。今回は、IUSBでの研修体験についてテーマを割り振って、各教員から報告する。

▲ 報告会の概要を説明する豊田裕之・英語キャリア学部准教授(左端)

 

 報告では、IUSBでの授業の様子にとどまらず、大学ぐるみの歓迎を受けた様子やサウスベンド市役所を訪れ、有能な若手政治家として嘱望されている市長を表敬訪問したことなどの紹介もあった。クラスサイズや授業時間などについて参加者の関心も高く、報告後の質疑応答も活発。初めて日本語以外の言語を母語とするガーリントン助教が参加したこともあって、ネイティブ教員の出席も多く、質問もあった。

▲ IUSBでの研修について報告者に質問するR.ボスマン・外国語学部教授

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