真夏のオープンキャンパス 7/30、31 2日間で6150人参加

 今年度の第3回、第4回オープンキャンパスが73031両日に行われ、最高気温が35度前後に達する猛暑にかかわらず、それぞれ約3150人、約3000人計約6150人という多くの参加者を迎えて開かれた。2日間の参加者数は、前年を約650人上回った。中宮キャンパスでは両日とも午後から、参加者を乗せたバスが学研都市キャンパスへ次々と出発。2日間で計864人が学研を訪れた。

▲ 満席の谷本記念講堂

 

◇オープニング

 両日とも中宮キャンパスの谷本記念講堂を中心に行われ、本学紹介のDVD放映の後、入試広報企画部の嶌岡忠彦次長が2017年度の入試概要を説明した。在学生のメッセージで、30日はリベラルアーツ留学で米国・カリフォルニア州立大学チコ校で1年間学んだ諸戸輝理さん(外国語学部英米語学科4年)が「1年次はIESプログラム、2年次は早期留学直結プログラムで遊ぶ暇がないほど。でも、留学して英語で苦労することはなかったのは、その2年間があったからです。関西外大では、頑張れば頑張るだけ応援してくれる仲間、切磋琢磨できる仲間に出会えます」と体験談を披露。31日は米国・イーロン大学に学位留学した辻鷹介君(英語キャリア学部英語キャリア学科4年)が「英語が使えるようになりたいと入学したが、すぐに英語に加え、何かが必要だと気付いた。大切なのは『行動すること』。受験勉強も同じ、すぐに行動してみよう」と高校生たちによびかけた。

▲ 在学生のメッセージは、30日が諸戸輝理さん(右)、31日が辻鷹介君

 

◇体験授業

 外国語学部のA.アシアイン教授は、満員になった教室を回って、参加者一人ひとりに「コモ・エスタ?」「デ・ドンデ・エス……?」などと笑顔で話しかけた。はじめは「ビエン」と消え入りそうだった答えが、次第にしっかりした会話に。20分の短い授業だったが、高校生たちはスペイン語のあいさつの初歩の初歩をマスターした。(30日)

 
▲ 精力的に参加者と会話したアシアイン教授
 

◇本学卒業生の現役CAと話そう

 エアライン演習室では、日本航空(JAL)で国際線のCA(客室乗務員)をしている、外国語学部英米語学科2013年卒業の上松千尋さんと同2014年卒業の関谷和(なごみ)さんが制服姿で、航空業界をめざす高校生や保護者の相談に応じた。用意した350枚の整理券は、2日とも瞬く間になくなった。高校生からは、「CAになるためには、どんな語学の資格を持てばいいか」「身長は最低どのくらい必要か」など、具体的な質問が多かった。

▲ 高校生や保護者の質問に丁寧に答える上松千尋さん(中央)

 

◇留学帰国生と話そう

 国際交流センターの1階ラウンジは「留学帰国生と話そう」のコーナー。毎回好評で行列ができるため、今回からは整理券配布方式に。参加者は待ち時間をキャンパスツアーに充てたり、ほかの会場を回ったりして、時間を有効利用。30日は帰国生10人が次々と訪れる高校生と応対した。

▲ 関西外大生と高校生らとの会話が弾んだ「留学帰国生と話そう」の会場

 

◇短期大学部生と話そう

 会場の教室には、2日間で700人近い高校生や保護者が訪れた。このコーナーは、今春短大部から外国語学部に3年次編入した山田夏子さんらが企画。相談者は真剣な表情で、「短大でも留学できるか」「3年次編入するにはどんな勉強を、どのくらいやればよいか」など、さまざまな質問をしていた。

▲ 順番待ちが出るほど盛況だった「短期大学部生と話そう」の教室

 

◇学研都市キャンパス

・英語国際学部説明

 30日は神田修悦教授、31日は後藤リサ講師が担当した。英語と中国語の学習を通したグローバル人材の育成、英語圏と中国語圏への最大1年間の留学など学部の特徴を説明。実社会に直結した教育を強調した。

 

・留学制度説明

 31日は国際交流部からの説明の後、2年次に米国・ペンシルベニアインディアナ大学と中国・北京語言大学へ、それぞれ半年間語学留学した英語国際学部3年、谷育磨君が体験談を発表した。米国では、中国人留学生と仲良くなり、英語でのコミュニケーションで相互理解が進み、中国語を学ぼうというモチベーションが高まったという。中国では「午前中の授業で習ったことを、午後から実践する時間がたっぷりあり、語学力がぐんぐん上達した」などと現地の様子を交えながら話した。

▲ 英語国際学部1期生の谷育磨君が英語と中国語の語学留学の体験を披露

 

・模擬授業

 米国出身のA.ダンジー講師はTOEIC英語について講義。旅行をテーマに実際の会話を通して語彙の取得法などを教えた。(30日)

 国際関係論の長谷川晋講師は参加した高校生とマンツーマンで意見交換。ホワイトボードに「複眼的思考」と書き、「お互いの立場から考えることで理解が進む」などと話した。(31日)

▲ 模擬授業を担当したダンジー講師(右)と長谷川講師

 

PBL

 国際言語学部4年の大類(おおるい)直己君と前田菜摘さんが、「枚方園芸」と取り組んだ授業を紹介。大類君は「この授業を通じて、自分がどういう仕事をすべきかの方向性がつかむことができ、就職活動に役立った」などと話した。

 

・孔子学院

 30日は中国将棋、中国の綾取りなど中国文化を紹介。簡単な中国語を使って中国将棋を教わった参加者は珍しそうに挑戦していた。31日は扇子を使った踊りの講習。動画などを見た後、参加者は扇子を手に持ち、輪になって踊った。

▲ 中国将棋に挑戦する高校生たち

 

・在学生個別相談

 英語国際学部3年菊池健太君らが、「一人暮らし」「留学体験」などについて相談に応じた。「入試」「カリキュラム」「就職」などのコーナーでは、職員が対応した。

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