留学生別科入学式 35カ国・地域353人の秋学期がスタート

 201617年の留学生別科入学式が831日、中宮キャンパス・マルチメディアホールで開かれた。秋学期の留学生は、春学期から引き続き受講する24人を含め、35カ国・地域の353人。9月1日から1214日まで、日本語や日本、アジアの文化などを幅広く学ぶ。

▲ 留学生別科の入学式。秋学期は353人が日本文化などを学ぶ


▲ 混声合唱団・ラベリテとともに学歌を斉唱

 

 谷本榮子理事長ら教職員の主な役職者、留学生別科担当教員など約50人が出席。混声合唱団・ラベリテとともに全員で学歌を斉唱して、式が始まった。谷本義高・大学学長は式辞の中で、第2次大戦直後に産声を上げ、教育を通じての世界平和実現を目指した創設者の思いを紹介。そして、「世界の出来事を眺めると、異文化理解が不可欠と感じます。テクノロジーは情報の距離を短縮できますが、人と人の間を埋めるのは人間にしかできません。草の根国際交流の大使として、みなさんはそれを成し遂げてください」と留学生を激励した。

▲ 式辞を述べる谷本義高・大学学長

 

 続いて、来賓の在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事は「ご存じのように、今は『アジアの世紀』です」などと、日本やアジアとの関係構築の重要性について述べ、「日本語や文化を学び、地域に溶け込んで生涯続く関心や友情を築き、日本やアジアを理解する次世代リーダーをめざしてください」と語りかけた。

 駐大阪・神戸米国総領事館のアレン・グリーンバーグ総領事からのメッセージも、式のプログラムで紹介された。

▲ 「次世代のリーダーをめざしてください」と語る在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事

 

 1982年に交換留学生として留学生別科で学んだ修了生で米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の日本事業統括会社「AIGジャパン・ホールディングス」社長兼最高経営責任者(CEO)、ロバート・ノディン氏が来賓として出席。34年前に本学で過ごした経験談を交え、「失敗を恐れず、楽しみ、冒険し、与えられたチャンスを最大限に生かしてください」と祝辞を述べた。

 別科の先輩としてアドバイスを送るAIGジャパン・ホールディングス」社長兼CEOのロバート・ノディン氏

 この後、会場に2面の箏が運び込まれ、中宮キャンパスの箏曲部の田中朝香さん(外国語学部英米語学科4年)と宮田悠花さん(英語キャリア学部2年)の2人が「古今の調」を演奏。日本古来の澄んだ音色を響かせ、留学生たちを魅了した。

▲ 箏の演奏に耳を傾ける留学生たち


▲ 箏の音色を響かせる田中朝香さん(右)と宮田悠花さん


▲ みんなで手を振る留学生たち

 

 式終了後、在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事はオーストラリア出身の留学生6人と懇談。午後からは厚生北館に会場を移し、留学生別科長のS.ザーカー外国語学部教授が音頭をとって、ジュースやお茶で乾杯して昼食会が始まった。留学生たちはすぐに打ち解け合い、会場のあちこちで交流の輪が広がった。


▲ キャサリン・テイラー総領事(中央)と写真に収まるオーストラリア出身の留学生

 

 秋学期別科留学生の主な国・地域別内訳は次の通り。

 アメリカ216人 オーストラリア、カナダ各13人 フィンランド、フランス各11人 ドイツ9人 オランダ8人 イギリス7人 メキシコ6人 韓国5人 オーストリア、コロンビア、ニュージーランド、ロシア、スウェーデン各4

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