中宮キャンパスに専用水道施設完成 地下水からおいしく安全な水

  地下深くからくみ上げた水を「地下水膜ろ過システム」という特殊な技術で飲料水に変える専用水道施設が中宮キャンパスに完成し、927日、供用を開始した。この施設は従来の水使用量の8割を賄い、災害時のライフライン確保や適度なミネラルを含むおいしく安全な水を供給するという利点があるという。
 

 施設は、厚生北館の北側に設置。そばに深さ80㍍の井戸を掘り、くみ上げた地下水を膜ろ過器に通すなどして安全な飲料水に変え、受水槽にためる。ここから配水管を経てキャンパス内に供給される。受水槽には従来の公共水道も2割ほど入り、施設のメンテナンスなどの際に活用する。

▲中宮キャンパス厚生北館の北側に完成した専用水道施設。右側に見えるのが井戸のマンホール
 

 927日午後、現地で供用開始式が行われた。谷本榮子理事長が施設の電源を入れて稼働させた後、施設に設けられた蛇口から水をコップに取り、出席者が乾杯して試飲した。

▲施設の電源を入れ、稼働させる谷本理事長


▲専用水道の水で乾杯する出席者
 

 中宮キャンパスの上水道使用量は年間65000立方㍍。これに対し、新施設は56万立方㍍の供給が可能で、水道料金は約20%の削減になる。災害時に地域住民への給水サービスが可能で社会貢献にも役立つ。水温は18度に保たれ、夏は冷たく、冬は温かいという。
 

 2018年春開学予定の御殿山キャンパス・グローバルタウンでも専用水道の設置を計画している。

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