「自己分析をおろそかにすると就職活動に苦戦する」 中宮・就職ガイダンスで早めの取り組み促す

 英語キャリア、外国語各学部の3年生を対象にした4回目の就職ガイダンスが10月1日、中宮キャンパスで開かれた。今回は「自己分析」に主眼を置き、「なぜ自己分析をするのか」「自己分析の方法」などについて学んだ。

 志望する企業に、自分はどんな人物かを知ってもらうための自己分析。ガイダンスではまず、学生に▷自分の強み、短所は何か▷学生時代に最も頑張ったことは▷10年後の自分は何をしていると思うか▷企業選択の軸は何か―。このような質問をして、自己分析の基本点をワークした。さらに、過去の振り返りや、大学生活での経験を掘り下げた本格的な「自己分析ワークシート」にも挑んだ。途中、キャリアセンターから「就活で使う自分のエピソードとして優先度の高いものはどれかを見つけることが重要」とアドバイスを聞きながら、シート作成に挑戦した。

▲自己分析のワークシートの書き込みを行う学生たち

 このあと内定者2人と、2人をカウンセリングしたキャリアカウンセラーの川内野武さんが登壇。「自己分析をやってよかったこと」について話し合った。旅行業界に内定の西村五月さんは「就職情報会社各社のサイトを使って自己診断を始めた。旅行業界に行きたいと決めていたので、自分がなぜ行きたいのかの理由付けから自己診断を進めていった。3月までに、選考活動を進める業界もあったので、自己分析を急ピッチで仕上げていたのがよかった」と話した。西村さんの印象について川内野さんは「ある程度、自己分析が出来上がっていたのと、旅行業界に絞り込んでいたので、業界でどういう仕事をするかフォーカスし直しができた」と、早い取り組みを称賛した。

 損保業界に内定の加藤悠平君は「3月スタート時に、自己分析が進んでいない状態で会社説明会に足を運び、約60社の説明会を受けた。自己分析が十分に出来ていなかったため、多くの企業を回ることになった。選考では最終面接で落とされることが多かった」という。川内野さんは加藤君について「自己分析の絞り込みができていなかったことが、最終面接での決断をためらい、迷ったことが良くなかったと思う」と分析。学生たちも熱心に聞き入っていた。

▲「自己分析」の方法について話す(左から)西村さん、加藤君、川内野さん

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