ひらかた市民大学 井口はる菜講師が「三味線の楽しみ方」を語る

 枚方市と市内6大学でつくる学園都市ひらかた推進協議会主催の市民講座「ひらかた市民大学」の今年度第1回が1022日、中宮キャンパス・ICCホールで開かれた。本学の井口はる菜・外国語学部講師が「日本の文化・音楽に親しむ~三味線の楽しみ方~」をテーマに、三味線が何種類もある理由や自ら打ち込んできた地歌の演奏をDVDなどで紹介。市民約80人が解説付で三味線の音色を楽しんだ。

▲ 市民葯80人が参加した「ひらかた市民大学」。井口はる菜講師が三味線の魅力を語った

 

 井口講師は小学生のころから三味線を始め、本学大学院博士後期課程に在籍し2009年春、「三味線組歌の特質と変遷」の論題で本学の博士号(言語文化)を取得。この日は、一般向けに三味線の歴史から説き起こし、構造については「猫や犬、最近はカンガルーの皮も使われるそうです」とも語った。また、「三味線音楽はジャンルによって、太棹、中棹、細棹があり、ばちなども細分化されています」と話し、地歌、長唄などの歌い物、義太夫、常磐津、清元などの語り物のそれぞれで使われる三味線の特徴にもふれた。

▲ ジャンルごとに分かれた三味線の種類について語る井口はる菜講師

 

 さらに、持参した地歌の三味線で、糸を支える駒を替えるだけで音色が変わることを実演。大きな違いが分かると、客席から歓声が上がった。「声と深く結びついた楽器で、ジャンルが違うと楽譜の書き方も違います」と複雑さを語りながら、「気軽に聞いて、好きなジャンルを見つけてください」と呼びかけた。

▲ 「駒を替えるだけで音色が変化します」と地歌の三味線で実演

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