リオで活躍 卒業生の丸茂圭衣さん(シンクロ)、北浦春香さん(車いす陸上)に理事長賞

 本学卒業生で、リオデジャネイロ・オリンピックのシンクロナイズドスイミングで銅メダルを獲得した丸茂圭衣さん(2014年外国語学部英米語学科卒)とパラリンピックの車いす陸上400㍍などで入賞した北浦春香さん(2014年外国語学部英米語学科卒)が1123日、本学を訪れ、谷本榮子理事長、谷本義高・大学学長と面会した。本学は2人の功績をたたえ、理事長賞を贈った。

▲谷本榮子理事長、谷本義高・大学学長を訪問した丸茂圭衣さん(中央)と北浦春香さん
 

 谷本榮子理事長が2人に「優れた成績を収め、在校生に夢と希望を与えるとともに本校の発展に寄与された」とする表彰状を授与。続いて、谷本義高・大学学長が記念品を手渡した。丸茂さんは持参した銅メダルを、北浦さんは入賞証書を披露した。

▲谷本榮子理事長から賞状を贈られる丸茂さん
 

 この後、懇談に移り、学長が二人の活躍を伝えた「外大通信」号外を示し、「二人とも輝かしい成績を残されて、こんな名誉なことはありません」とたたえた。理事長は、シンクロの井村雅代ヘッドコーチとかつて会ったことに触れ、「当時からすごく厳しい先生でした。よく頑張りましたね」とねぎらうと、丸茂さんは「今も変わりません。必死でついていきました」と応じた。

▲谷本義高・大学学長から記念品を受け取る北浦さん
 

 学長は、自らがつくった特技入試で丸茂さんが本学に入学したことから、「スポーツ、文化を問わず、まじめに何かに取り組んでいる人を迎え、世界に羽ばたいてもらいたいとの思いを込めました」と強調した。アスリート枠で現在の所属会社に入社した丸茂さんは「月の大半は合宿で、水の中に12時間ほどいます。泳いでいるか、寝るか、食べるかです」と練習に明け暮れる生活ぶりを紹介した。

▲競技や今後の目標について語る丸茂さん(左)と北浦さん
 

 一方の北浦さんは、卒業後は、今の会社に一般社員として就職。練習は仕事の後と土曜・日曜といい、「練習時間を確保するのが難しかったが、仕事をしているからこそ練習にメリハリがついた面もあります」と話した。実績を残したことで、今パラリンピックに向け、新しいトレーニングを始めたり、練習時間を増やしたりすることができるようになったとも話した。

▲賞状を手にする2人
 

 当面の目標について、丸茂さんは来年の世界水泳、北浦さんは来年の世界選手権を挙げた。北浦さんは、その選考のための国内大会が少ないため、3月にはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれる大会に参加するという。
 

 丸茂さんはリオ五輪のシンクロ・チーム(8人)に出場し、日本として3大会12年ぶりの五輪メダルとなる銅メダルに輝いた。北浦さんは2大会連続のパラリンピック出場を果たし、車いす陸上400㍍は日本新記録で6位、100㍍は7位といずれも入賞した。

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