中宮で業界研究会 参加した企業76社が本学学生に熱い視線

 学部3年生と短大1年生、大学院生を対象にした「業界研究会」が1月30日から2月3日までの4日間(2月1日除く)、中宮キャンパス7号館で開かれた。期間中、企業76社が参加。学生たちは、各社の採用担当者から業界を取り巻く環境や自社の業務内容、採用状況などの説明を受けた。本学卒業生が採用担当を務める企業も数社あり、在学生時代の自身の就職活動を振り返りながら「今は何をするべきか」などを解説した。

▲大教室が学生で満員になった『近畿日本ツーリスト』の説明会場

研究会では、ホテル、旅行会社など観光関連に人気があり、学生が大教室を埋め尽くしていた。「㈱阪急阪神ホテルズ」では、2011年国際言語学部卒業で、同社人材開発部で採用担当を務める鳴瀬有香さんが説明。「フロント、宴会セールスを経験後、いまの人事では、会社全体が見られることがいい」と話す。また、物流の「鈴与㈱」では、英語キャリア学部1期生で2015年卒業、同社人事部採用チームの藤田修人さんが「『物流』とは私たちの生活の『当たり前』を支えている」と、業界を説明。さらに、同社に内定の石川健君(外国語学部英米語学科4年)と渡邊風希君(同)が、「留学から帰国後に就活を始めたが、留学中も就活情報は常に見ていた」と、後輩にアドバイスしていた。「㈱半導体エネルギー研究所」では、外国語学部英米語学科を2011年卒業の山本裕子さんが同社知的財産部で特許申請などを担当。韓国語による翻訳業務内容を紹介。「入社のころは専門語などに不安があったが、日本語の読解力をあげることで克服した」と、苦労話を語った。

▲「知識の引き出しをたくさん作ってください」と話す『阪急阪神ホテルズ』の鳴瀬有香さん(2011年国際言語学部卒業)

▲英語キャリア学部1期生で『鈴与』人事部採用チームの藤田修人さんと同社に内定の渡邊風希、石川健の両君(左から)

▲韓国語による翻訳を担う『半導体エネルギー研究所』の山本裕子さん(2011年外国語学部英米語学科卒業)

一方、初日の30日には、地方での就職を希望する学生のための「UIJターン就職セミナー」が開かれた。この日訪れたのは石川、福井、三重、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、高知の11県。各地方の就職担当者から地元での求人状況などをメモしていた。香川県出身の学生は「6対4の6割で地元に戻りたいが、いまは中国・四国での就職を考えている」と話していた。

▲地方の採用担当者に企業情報や採用状況などの就職相談をする学生たち

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