学長賞にマラソンの床呂さん、スペイン語の松尾さん、男子ソフトテニス部

 2016年度学長賞は、マラソン3大会で優勝した女子駅伝部の国際言語学部4年床呂沙紀さん、高円宮杯第50回全日本スペイン語コンクールでスペイン大使賞に輝いた外国語学部スペイン語学科4年松尾梨央さん、関西学生ソフトテニス秋季リーグ戦で優勝した男子ソフトテニス部の受賞が決まり、21日、中宮キャンパスで授与式が行われた。それぞれに表彰状と副賞の図書カードが贈られた。

▲学長賞を受賞した(左から)男子ソフトテニス部副主将で外国語学部英米語学科3年山口凱君、外国語学部スペイン語学科4年松尾梨央さん、国際言語学部4年床呂沙紀さん
 

床呂さんは、201611月から12月にかけてのわずか1か月の間に行われた、いびがわマラソン(岐阜県揖斐川町)、福知山マラソン(京都府福知山市)、奈良マラソン(奈良市・天理市)の女子の部でいずれも優勝する快挙を成し遂げた。2年連続で出場した129日の大阪国際女子マラソンでは22位でゴールし、自己ベストを更新した。
 

松尾さんは、3月に開かれた公益財団法人・日本スペイン協会主催の同コンクールで全国の予選を勝ち抜いた社会人、大学生、高校生計12人の中からスペイン大使賞を受賞した。ペルーのペルーカトリック大学に留学していた経験をもとに、公共交通機関での座席の譲り方など、ペルーと日本の習慣の違いをテーマにした。
 

男子ソフトテニス部は春・秋を通じて初めて1部リーグで優勝し、強化クラブとなって17年目で初めて関西トップに立った。1959年にスタートした関西学生ソフトテニスリーグ戦で優勝した大学は、同志社、関西学院、立命館、関西、近畿、天理、大阪商業、大阪体育各大学に続き、本学で9校目となった。
 

 授与式で津田仁学生部長(外国語学部教授)は「みなさんのあげた成果は関西外大にとっても大変な誇りで、たくさんの学生に元気と勇気を与えてくれました。それぞれの分野でさらに<自己新記録>を作ってもらいたい」と激励し、学研都市キャンパスの白井良昌学生部長(英語国際学部教授)は「日々の努力、負けたくないという反骨精神が名誉ある賞につながったと思います。今回の栄誉と誇りを胸に今後も精進し、ステップアップした姿を見せてください」とねぎらった。

▲大阪国際女子マラソンの報告のため、谷本榮子理事長を訪れた床呂沙紀さんと山本泰明・女子駅伝部監督。手前はマラソン3大会の優勝トロフィー
 

床呂さんが大阪国際女子マラソンを理事長に報告

 床呂さんは授与式の後、女子駅伝部の山本泰明監督(英語キャリア学部准教授)とともに谷本榮子理事長に大阪国際女子マラソンの結果について報告した。谷本理事長が「ずっとテレビで観戦していました。苦しいときもあるでしょう」と問いかけると、床呂さんは「前半は、集団から離されたときなど何回か苦しいときがありましたが、自分の大学4年間のようで、がまんしていると、また楽になり、(レースは)長いというより、あっという間でした」と応じた。
 

 また、床呂さんは自らの大学時代について、「山本監督の指導を受け、マラソンという競技に出合えたことをありがたく思っています。大学には環境を整えていただき、さまざまなサポートもしていただき感謝しています。後輩たちへの支援も引き続きお願いします」と話した。谷本理事長は「大学は勉強だけでなく、さまざま能力をもった多様な学生が出てきて、互いに交流することで学生の成長が生まれます」などと功績をたたえた。

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