ローソン駐大阪豪州総領事が来訪 本学と豪大学が開発する新英語教育プログラムに支援表明

 201612月に駐大阪オーストラリア総領事に就任したデイビッド・ローソン氏が216日、本学を表敬訪問し、谷本義高大学学長と懇談した。ローソン総領事は、本学が豪州の大学と協働で開発を進めている英語の教育プログラム「Super IES(Intensive English Studies)プログラム」について、支援することを表明した。懇談には、本学で同プログラムの開発を担当する外国語学部の町田哲司教授(英米語学科長)と小谷克則教授が同席した。

▲ローソン駐大阪豪総領事(右)と懇談する谷本学長
 

 谷本学長は冒頭、「Super IES プログラム」に関し、「ちょうど今、ウェスタンオーストラリア大学と開発を進めているところです。オーストラリアの大学が持っている英語の教授法をアレンジして、関西外大の学生に高度な英語のスキルを習得させる試みです」と紹介した。これに対し、ローソン総領事は「できるだけサポートしたいと思います」と支援する意向を表明した。
 

 また、町田教授が、「本学は、読み・書き・聞き・話す――の英語のスキルはもちろん重視していますが、何を学ぶかのコンテンツも重視しています。今回、オーストラリアの大学との連携が新規にスタートし、新たなコンテンツを構築していきたいと考えています。日本、アジアに詳しい総領事にも助言や指導をお願いしたい」と述べると、ローソン総領事は「すばらしいことです。喜んでサポートします。非常にいい事例になることでしょう」と重ねて支援を約束した。


▲「Super IES プログラム」への支援を約束したローソン総領事と握手する谷本学長
 

 一方、ローソン総領事は、「今後、関西で大きなイベントがある際、学生をボランティアとして活用できる。ただ、ボランティアにはしっかりした訓練が必要。バリアフリーの訓練の施設もあったらいい」と指摘した。これに関連し、谷本学長は「御殿山キャンパス・グローバルタウン」の建設状況について説明した中で、「外大生と留学生を合わせて約700人が共同生活できる国際寮を新築し、国際交流の拠点にします。バリアフリーの部屋やトイレも用意したい」と述べた。
 

 総領事に同行した在大阪オーストラリア総領事館の冨永さおり商務官から、豪州の日本語学習の状況について、「小学校での学習が中心で、ここ数年で3万人も増えました。今は中国語が注目されていますが、学習人口では日本語が最も多い」と紹介があった。谷本学長は「日本語を学んでいる小学生たちが将来、日本に留学に来てくれればありがたい」と応じた。
 

 ローソン総領事は、オーストラリア国立大学で経済学・アジア学を専攻。アデレード大学で修士号を取得した。20151月に在日オーストラリア大使館参事官に就任し、サービステクノロジー分野、主要スポーツイベント部門を担当。1612月、駐大阪総領事に就いた。

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