英語国際学部新3年生に先輩が語学、就活をアドバイス 学研でイベント 200人参加

 英語国際学部の新3年生が卒業生や上級生から語学の勉強法、就職活動などについて聞く「語学のその先に向かって―先輩からのアドバイス―」が317日、学研都市キャンパス講堂で開かれた。同学部の語学集中プログラムは2年で終了するため、留学を終えた新3年生の語学学習や就活に役立てる目的で英語、中国語教員が企画し、約200人が参加した。

▲学研都市キャンパス講堂で開かれた「先輩に聞く」催し
 

 主催者の内田真弓講師が「参加者は留学から帰った人が大半だと思うが、帰国から2か月以上たち、これからの過ごし方の参考にしてもらおうと企画しました。〝語学の勉強をもっとしておけばよかった〟といった〝もっと・・・〟の気持ちをそのままにせず、さらに勉強するきっかけにしてほしい」とあいさつ。本学大学院の北原菜月さん(2014年国際言語学部卒)、英語国際学部新4年生の鈴木優佳さん、英語講師の新本庄悟さん(2012年国際言語学部卒)、今月国際言語学部を卒業したばかりの篠原佑太さんの4人がゲストスピーカーとして話した。
 

 北原菜月さんは「言語能力と教養」と題し、ことばのフォーム、ことばのコンテントについて語った。文法や音声などの「ことばのフォーム」に関し、フォームを固めることが相手への配慮になるとし、無料アプリ「英辞郎」などお勧めの文法教材を紹介した。音声については、「発音記号を覚えて音の出し方を学ぶ」ことが基本と指摘し、スマートフォンのボイス・レコーダーの活用など推奨する教材を紹介した。さらに、専門教養と一般教養をバランスよく身につけることが語学を生かすことにつながると説いた。

▲北原菜月さん(左)と鈴木優佳さん
 

 中国に留学した鈴木優佳さんは「語学のその先へ」をテーマに、3年生からの過ごし方と就職活動について話した。「留学先で学んだ語学力、経験を生かすのは自分次第」とし、目標を設定し、それに基づく計画を立て、実行に移す方法を紹介。数々の中国語スピーチ・コンテストに出場し、入賞するなどの経験を披露した。就職活動では、就活イベントは早めに、数多く参加することが望ましいと述べた。さらに、経済や経営に関する基礎知識、時事問題などニュースをチェックする必要性も指摘した。
 

 高校教員を経て大学や企業で英語を教える新本庄悟さんは、具体的な英語の勉強方法を紹介した。リスニングについては、音声にかぶせて同時読みするオーバーラッピングや、何も見ずに音にだけついていくシャドーイング、スピーキングについては、独り言やオンライン英会話が役立つと話し、「語学は敗れても終わりではないが、やめたら終わり」だと粘り強く続けることが大切だと訴えた。

▲新本庄悟さん(左)と篠原佑太さん
 

 最後にソフトバンクに就職が決まった篠原さんが登壇した。「挑戦し続けてください。1回限りの人生」のテーマを掲げ、学生時代にNPO法人の支援を受けて起業した活動などを紹介しながら、23年生の間に78社でインターンシップ受けた経験を披露した。特に、「興味のない会社のインターンシップに参加することは、新しい発見があり効果的」と指摘し、「インターンシップは無限の可能性がある」と強調した。この後、4人のスピーカーがそろってステージに上がり、質疑応答の時間が設けられた。続いて、学生ラウンジに場所を移し、個別に質問をするなどして交流する茶話会が開かれた。

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