中宮キャンパスで第1回オープンキャンパス開催 2700人参加

 2017年度の第1回オープンキャンパスが430日、中宮キャンパスで開かれました。好天に恵まれ、約2700人が来場しました。2018年春の御殿山キャンパス・グローバルタウンの開学に伴い、移転する学研都市キャンパスの英語国際学部の説明会や関西外大孔子学院のイベントも行われ、英語の入試対策や留学説明会、「外国人留学生と話そう!」のコーナーなどが人気を集めました。

▲在学生のメッセージを贈る外国語学部英米語学科4年橋満由妃乃さん
 

 谷本記念講堂でのオープニングで大学紹介のDVDが上映された後、在学生のメッセージとして、外国語学部英米語学科4年橋満由妃乃さんが留学中に挫折を味わい、立ち直った体験に触れ、「やりたいことがあるなら挑戦してください。夢を関西外大でかなえてください。チャンスを生かすかどうかはあなた次第です」と呼びかけました。

▲「Super IES プログラム」の体験授業をするアラバマ大から招聘のサンフォード講師(手前右から2人目)
 

 体験授業では、4月からスタートした新たな英語教育プログラム「Super IES プログラム」の教室に多くの来場者が詰めかけました。米アラバマ大学と協働開発した外国語学部の「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」の授業はアラバマ大から招聘したホイットニー・サンフォード講師が英語で行い、プログラムの内容を紹介した後、参加者は4人ずつのグループに分かれ、「休暇」「日本食」など与えられたテーマについて、意見表明の仕方、それに対する同意、不同意の表現方法を練習しました。

▲英語キャリア学部の体験授業で国際関係論について新聞を使って講義をする髙木助教
 

 英語キャリア学部の体験授業では、国際関係論が専門の髙木綾助教が「なぜ戦争は起こるのか~国際関係論を学ぼう」のテーマで講義。「北朝鮮が弾道ミサイル」の見出しが躍るこの日の新聞朝刊を掲げ、「戦争が起こるメカニズムを学ぶことが戦争を防ぐことにもなる」と話しました。また、高校生に「戦争をなくすために私たちは何が出来るでしょうか」と問いかけ「英語キャリア学部の基礎力で国際貢献に役立ててください」と、学部をめざすことを勧めました。

▲「在学生と語ろう!」で参加者と交流する外国語学部英米語学科4年の厚東菜月さん(右)
 

 「在学生と語ろう!」のコーナーは、各学部の学科・コース、短期大学部ごとに7教室に設けられました。外国語学部英米語学科は、4年の岸野優樹君ら5人が担当。「アメリカの学生は日本とは違い、質問の時は全員が手を挙げ、とても積極的」などと留学中の経験が紹介された後、5人を個別に囲んで座談会に移り、参加者から「英語はどのように学んでいますか」「関西外大では英語以外に何が学べますか」などの質問が出ていました。

▲順番待ちができた短期大学部のコーナー
 

 短期大学部のコーナーでは、高校生と保護者ら約250人が詰めかけ、在学生27人が対応しましたが、相談の順番待ちが出来ていました。なかには「Super IESプログラム」について質問する高校生もあり、短大生は慎重に回答していました。


▲「外国人留学生と話そう!」では留学生12人が応対した
 

 「外国人留学生と話そう!」では、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、リトアニアなど12人の留学生が1人ずつ応対しました。カナダの留学生ケシーさんは、出身大学や自国で盛んなホッケー、野球などのスポーツ、著名な俳優らの画像を見せて紹介。トルドー首相を「カナダのアベ(安倍)です」とユーモアを交えて和やかに話し合っていました。参加者は「留学生と日本人学生が話をする機会はあるのですか」などと質問していました。
 

 留学生が住むセミナーハウス(留学生寮)で、留学生と共同生活しながら留学生の生活をサポートする「レジデントアシスタント(RA)」が、RAの奮闘ぶりを紹介しました。「RA5人で90人の留学生をサポートしています。病気や歯痛の時は、医師との通訳を行い、花見など日本文化のイベントも企画します。留学生同士の争いの時は、常に平等に接するよう心がけています。授業が終了し帰国する日は、早くから起こして回りバスの時刻を調べたりで大変です」と話す一方で、「英語力の向上には繋がります」と効果も語っていました。高校生からは「1年生からでもRAになれますか」などの質問が出ていました。

▲中国茶をふるまった孔子学院の催し
 

 孔子学院は、「茶道」と題し、中国茶を紹介しながら、体験してもらうイベントを開きました。漢代までさかのぼる中国茶の歴史や茶の効能について説明があり、「急須に注いだ最初の湯は捨てる」など中国の茶器を使った正式な茶の入れ方が紹介された後、参加者はウーロン茶の1種の鉄観音を味わっていました。

 

 留学プログラム説明では、昨年、約2000人の留学生を派遣し、744人を海外から受け入れた実績や学部別の留学プログラムが紹介されました。また、サポート体制として、奨学金制度、留学準備教育、留学先で取得した単位認定の仕組みが説明され、参加者は熱心に聞き入っていました。

一覧を見る