谷本大学学長とローソン駐大阪豪総領事が対談 国際交流やグローバル人材めぐり

 谷本義高大学学長は527日、留学生別科修了式後、式典に出席したデイビッド・ローソン駐大阪豪総領事と対談しました。話題は、国際交流、大学教育、留学、異文化体験、グローバル人材育成など広範囲に及びました。

▲対談する谷本義高大学学長とデイビッド・ローソン駐大阪豪総領事(右)
 

 国際交流について、谷本学長は「言葉はツールで、コミュニケーションをするうえでの壁を下げるもの。言葉のやりとりができても、相手のバックグラウンドを知らないと真の国際交流は生まれない」として、相手の歴史や文化など異文化理解が必要だと述べました。これに対し、ローソン総領事は共感を示し、「豪州人が米国に行くと、同じ英語を使っていても、相手の思いが伝わらないことがある」などと話し、壁を越えるために「クリティカル・シンキング(批判的思考)」が必要だと指摘しました。
 

 谷本学長は2018年春開学する新キャンパス「御殿山キャンパス・グローバルタウン」について紹介した中で、本学学生と留学生が学・食・住を共有する宿泊施設「Global Commons 結-YUI-」に触れ、「キャンパス内に宿泊施設がある大学は多いが、新キャンパスは、学校を街とみなし、学生が学び、暮らし、交流する場ととらえた試みです」と特徴を説明しました。総領事は、「英国で数百年前にあった大学のような気がします。一緒に勉強しながら学べる環境がある。おもしろいですね」と興味深そうに語りました。
 

 本学が今年からスタートさせた英語の特別教育プログラムSuper IES プログラムのうち、豪ウエスタンオーストラリア大学と協働開発した「関西外大&ウエスタンオーストラリア大学 IES プログラム」に関し、谷本学長は「豪州の英語力の高さという資産で本学学生の英語力を伸ばしてもらう。2年分の教育内容を1年に凝縮し、早期の留学につなげるものです」と説明。
 

ローソン総領事は、自国の英語教育に関連し、米CNNテレビのアナウンサーは、米国以外では豪州人が起用されることが多い例を挙げ、「教育を受けた豪州人の英語の発音は、米国と英国の中間くらいで、わかりやすいと言われます。日本の新幹線の車内アナウンスも豪州人によるものです」とエピソードを紹介しました。

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