マーセッドカレッジ留学第1期生の仲さん 一時帰国して後輩にアドバイス

 短期大学部独自の学位留学「マーセッドカレッジ留学プログラム(ダブルディグリー・プログラム)」で、同カレッジ(米・カリフォルニア州)に派遣された第1期生、仲美由紀さんが留学を終え一時帰国。6月7日、第2期生として派遣間近の2年生に、同カレッジでの経験や留学中の履修方法、生活面のアドバイスをしました。

▲7月に出発する第2期生に体験談を話す仲美由紀さん

 

 同プログラムは、本学の短期大学士号とマーセッドカレッジのAssociate Degreeを2年半かけて取得するもの。仲さんは、2016年秋派遣として昨年8月から10カ月間留学。短大学士号とマーセッドの準学士号を取得しました。仲さんは引き続き、7月から日系旅行会社のワシントン支店で、米国の大学を卒業した学生に与えられる資格「OPTOptional Practical Training)」として1年間の就業体験(有償)をします。

 

この日集まったのは派遣2期生の藤田みなつさん、橋本遥さん、西ちひろさん(いずれも短大部2年)。仲さんが短大の学位留学を決意した理由のひとつに「TOEFLスコアなどが基準に達し、フルスカラシップが使えて、さらに自分が見つけた自治体のグローバル奨学金など3つの奨学金をもらうことができたこと」をあげました。

 

 留学中の様子をパワーポイントで案内。まず、学生証や各種保険の手続きなど、最初に訪れる建物、サポートしてくれる国際交流部の日本人女性スタッフなど紹介。「日本人スタッフといっても会話は基本的に英語」だといいます。また、ホストファミリーと仲良くするには▷部屋のドアは常に開けたまま▷なるべくリビングで過ごす▷話しかける機会を多く持つ▷夕食はできるだけ一緒にとる▷ファミリーと一緒に過ごす時間を増やす―ことをあげました。

▲マーセッドカレッジに留学中の仲さん(前列左から3人目)

 

注意事項として①夜は出歩かない(実際、不審者に追われた)②毎日日誌をつける(辛かったことを書きとめておき見返す)③日本人同士で集まらない(日本語で話してしまう)④堂々としておく(なめられないため)―ことをあげました。

 

印象に残ったこととして「プレースメントテスト(能力別振り分け試験)後のクラスであたった先生の対応がきつかった。あとから考えると先生の前でもっと堂々しておけばよかった」と思い起こしていました。一方でいい人にも恵まれ、無事に10カ月を過ごすことができたと話していました。実際に授業で使った歴史の教科書を見せて「次の授業までにここまで(数ページ)読んできなさいと指示されます」との話に後輩3人は「え~っ」とびっくりしていました。

▲仲さんが学んでいた歴史の教科書に目を通す2期生の(左から)藤田なつみさん、橋本遥さん、西ちひろさん

 

 仲さんの話を聞いた3人は▷次の第3、4期生世代のために、OPTなど日本で出来ない多くの経験をして、後輩に伝えていきたい(藤田さん)▷希望いっぱい。今からワクワクです。いろんな体験を楽しみにしています(橋本さん)▷たくさんの知識を勉強し、OPTで自分にしかできない仕事を体験したい(西さん)―と、7月末の出発を前に抱負を話してくれました。仲さんは最後に「困ったことがあったら、抱え込まず3人で相談して解決してほしい」と結びました。

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