「企業が抱える課題を学生目線で考えました」 短大部PBLで3チームがプレゼン

 企業から提示された課題に挑戦する短期大学部の課題解決型授業(PBL)となる「サービス・ホスピタリティ特別研究G(フューチャーデザイン)」。履修する3クラスが7月15日、谷本榮子理事長(短大部学長)や企業関係者、教員を前にプレゼンテーションを行いました。谷本理事長はプレゼンを聞き終え「年々、素晴らしいプレゼンになってきています。企業の方々には、学生をここまで育てていただいたことを感謝します」とお礼を述べました。




 

▲プレゼンする3クラスの代表チーム。(上から)「大阪コロナホテル」クラス、「Kiss FM KOBE」クラス、「パナソニック」クラスのみなさん

 

 同授業は、有本昌剛教授(コロナホテル)、森常人講師(パナソニック)、川﨑孝生教授(Kiss FM)の3教員が担当。各企業が抱える課題に対して1、2年生が合同で学生視点のアイデアを探るというものです。提示された課題は▷新規顧客を固定顧客へ転換するための施策(コロナホテル)▷今のラジオが、若者の中でメジャーになるには(KissFM)▷住宅をリフォームしたくなるストーリー作りと具体的なリフォーム案(パナソニック)。学生たちが現地調査、アンケートなどで得たデータを元に議論を重ね、この日の代表チームによるプレゼンを披露しました。

 

「コロナホテル」クラスは、①マッサージの設置②新聞や夕食がとれる店情報の提供③スタッフによるホスピタリティの向上―。「Kiss FM」は①若い頃からラジオに触れさせ、聴く習慣をつける②学生への就活情報、学生の本音が聴ける番組提案③いろんな形でラジオが聴けるきっかけをつくる―など。「パナソニック」は①第二の人生は平屋のログハウスで②アロマ・防音・耐震効果③空き家バンクで情報収集を―などそれぞれ提案しました。
    

▲学生たちの提案を講評する(左から)松田理紗子支配人、横山剛社長、海部裕子チームリーダー

 

 提案を受けたコロナホテルの松田理紗子支配人は「この授業に3年関わってきましたが、プレゼンのスキルが上がってきたと感じます。各チームの良さが出ていましたし、聞く側のみなさんの姿勢もよかった」。KissFMを運営する兵庫エフエム放送の横山剛社長は「ラジオ業界にとって重要なのは、どんなコンテンツを発信していくかです。プレゼンの内容を参考にして、業界自体が変わって若い人たちにもっと喜んでもらえる業界にしたい」。パナソニックセンター大阪の海部裕子チームリーダーは「この授業が始まったころと、きょうの自分を比べて、考えることが違ってきたのではないでしょうか。この授業で得たものに自信を持って自分の道を進んでください」―と、それぞれ講評いただきました。最後に谷本理事長が「一般的な感想として、もう少し経済面から見た状況判断がほしかった。理想と現実をもっと考えた内容にすれば、一段とすばらしい内容になったのではないでしょうか」と、厳しい講評を頂きました。

▲「理想と現実を考えた内容にすべきでは」と、やや辛口の講評をする谷本理事長

 

▲プレゼンを終え、指導いただいた企業の方々と談笑する学生、教員

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