猛暑にもかかわらずオープンキャンパスに7000人近い高校生らが訪れる

 2017年度の第3回、第4回オープンキャンパスが729日(土)、30日(日)に行われました。開催は連日、最高気温が30度を超える蒸し暑い日になったにもかかわらず、それぞれ約3300人、約3650人の計約6950人が参加。2日間の参加者数は、前年を約800人上回りました。来年春にオープンする御殿山キャンパス・グローバルタウンへの見学バスツアーの申し込みにも長い列ができ2日間で約1260人が訪れ、会場の中宮キャンパスは終日にぎわいをみせていました。

 

◇オープニング

 両日とも谷本記念講堂で行われました。本学紹介のDVDGO FOR it」の放映後、在学生から満員の客席にメッセージ。29日は外国語学部英米語学科4年、大磯花恋さんが米オレゴン州のポートランド州立大学に留学した経験を話しました。

「最初は授業についていくだけで必死でした。関西外大のプログラムを学ぶ際に培った忍耐力で、発言力と知識を身につけ、地域の人とも交流できるようになりました。どんな環境でも周りの意見を取り入れるなどの心構えが大切。なによりあきらめないことです」。そのうえで「関西外国語大は一人ひとりにチャンスを与えてくれる大学です」と訴えました。
 

29日のオープニングで高校生にメッセージを贈る英米語学科4年の大磯花恋さん㊧。30日はスペイン語学科4年の植田陽亮君が英語、スペイン語を交えメッセージ

 

◇新キャンパス

 本学には来年春、新キャンパスが誕生します。中宮キャンパスに近い、「御殿山キャンパス・グローバルタウン」です。同キャンパスには、本学学生と海外からの留学生が、学・食・住をともにする「グローバル・コモンズ 結―YUI-」や、ヴィラと呼ばれる低層教室群などの施設が設けられる予定で、この夏は仕上げに向けた工事が行われています。

▲新キャンパスの見学バスに乗り込む人たち

 

 今年のオープンキャンパスでは、完成近い新キャンパスをバス見学するイベントが用意されました。バスは中宮キャンパスを出ると、数分後には御殿山キャンパスに。参加者は涼しいバスのなかから施設が整いつつある新キャンパスをじっくり観察していました。

▲工事中の新キャンパス建物を縫うように見学バスでひと回り

 

 三重県松阪市から来た母娘の高校3年生の女子受験生は、「新しいキャンパスの完成した様子をぜひ見てみたいです。とくにラーニング・コモンズにできるというカフェで、本を読んだり、勉強をしてみたい」と目を輝かせていました。

 

 各学部の体験授業では、今年からスタートした英語教育プログラム「Super IES プログラム」に4教室が充てられました。このうち、本学と米アラバマ大が協働開発した「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」はアラバマ大から招聘したマーク・メツラー講師が担当し、カリキュラムを説明した後、アラバマ大の動画を見せながら、キャンパスを紹介しました。続いて、ショートレッスンとして、8つの英単語が書かれたカードが配られ、21組で1人がカードを見て単語の意味を説明し、もう一人が答える練習をしました。

Supre IESプログラムの体験授業をするマーク・メツラー講師

 

 留学プログラム説明会は、29日の第1回目から1105教室が満席となり、関心の高さを示しました。国際交流部の担当者がグローバルネットワーク、学部別プログラム、サポート体制、多文化交流プログラムの4項目に分けて説明しました。各プログラムでは資格審査を通過することを条件に留学が可能になることや、フルスカラシップ・スカラシップの奨学金制度が充実していること、説明会やカウンセリングなどサポート体制が整っていることが紹介されました。

 

 英語国際学部の「在学生と話そう」は、24年生6人が応対しました。今年26月、浙江越秀外国語学院(中国浙江省紹興市)に留学した2年道場貴人君は留学先の大学の写真をパソコンで見せ、「いろいろな国から留学生が来ていますが、一番多いのは韓国からです」などと説明していました。参加した高校生から「中国語は難しいですか。どのように勉強すればいいのですか」「TOEICはどれくらいの点数が取れるのですか」などの質問が出ていました。

 

 本学孔子学院は中国文化体験コーナーを設け、教員らが来場した高校生に太極拳を教えました。「水の中につかっているようなイメージで」「指先に力を入れて」などと声をかけ、独特のゆったりとした体の動かし方を指導しました。また、赤い扇を使ってリズムをとる太極扇も練習しました。参加した滋賀県立高島高校3年の青谷佳紀君は「関西外大が第1志望です。実際に来てみて、こうした活動に参加したことで、いいイメージがつかめました」と話していました。

▲孔子学院コーナーで太極扇ポーズを決める参加者たち

 

30日も猛暑の中、多くの高校生らが訪れました。オープニングセレモニーでメキシコ・ラスアメリカスプエブラ大学に1年間留学したスペイン語学科4年の植田陽亮君は「ワクワクした情熱を絶やさず、目標に向かって旅を始めてください」と、受験生を激励。

恒例の「現役CA(客室乗務員)と話そう」は相変わらずの人気で、整理券を手にした630人が参加。JAL国際線乗務でOGの鳥谷(とや)早那子さん(2014年卒)、中西由季さん(15年卒)の2人が連日、高校生らの質問に答えていました。質問は「身長など身体の制限は」「英語以外の言語も必要か」「CAになれる学部は」「エアラインスクールは行った方がいいか」など様々でした。

▲高校生や保護者の質問に答えるJALCA中西由季さん

 

各教室での体験授業では短大部・柊元弘文教授が「TOEIC文法問題を体験しよう」のテーマで、TOEICテストに出題されそうな「名詞の種類と名詞につく言葉」として、可算名詞、不可算名詞、可算名詞の複数形につく数量形容詞などについて、練習問題を与え、TOEICの出題傾向を解説しました。また、「短大生と話そう」の教室には、沖縄、広島、高知、長野県など遠方からも保護者が訪れ、在学生は2日間で約700人からの質問に応じていました。

▲「TOEIC攻略法」を教える柊元教授の体験授業

 

一方、スペイン文化体験として今回、フラメンコ部・アンダハレオが初参加。高校生や保護者を前に華麗な踊りを披露しました。興味深そうな高校生がフラメンコ衣装を着せてもらい、カメラに収まっていました。堺市からやってきた高校2年生は「フラメンコを初めて見ました。衣装の着替えもできて、スペイン語を知るきっかけにもなりました」と話していました。

▲フラメンコの衣装を着てポーズをとる高校生(左の2人)     
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