留学生別科OBのロバート・ノディンAIGジャパン・ホールディングス社長兼CEOが講義

 留学生別科OBで、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の日本事業統括会社、AIGジャパン・ホールディングス社長兼最高経営責任者(CEO)のロバート・ノディン氏が104日、中宮キャンパスを訪れ、リンダ・ボアカー外国語学部教授の授業でゲストレクチャーとして講義を行いました。

▲講義するロバート・ノディン氏
 

 ボアカー教授の企業マネジメントに関する留学生別科の授業で登壇したノディン氏は約50人の学生を前に、「私の歩んだ道…そしていくつかのアドバイス」と題して約1時間にわたり熱弁をふるいました。ノディン氏は米ボストンで生まれ、日本に留学し、仕事で東京、シドニー、香港などを飛び回った経歴に触れつつ、世界41か国でビジネス展開するAIGの事業内容や世界第2位の拠点と位置づける日本での事業規模について説明しました。

▲熱心に講義を聞く留学生別科の学生たち
 

 続いて、新事業戦略とする「ACTIVE CARE」のコンセプトについて、最先端のテクノロジーの導入を通じて、未来を見据え、保険業界を様変わりさせる構想を描いていることが紹介されました。この戦略に関連し、グローバルパートナーであるラグビーニュージーランド代表のオールブラックスの選手を起用したスペシャルムービー「タックル・ザ・リスク」が教室で放映されました。
 

 今年3月の公開以来ネット上の閲覧回数が15000万回に上るというムービーは、東京の各所にチームが登場し、道行く人々にタックルを決め、リスクを回避するという内容。リスクを未然に防ぐため、受動的ではなく能動的なサポートをしていく姿勢が示されており、ノディン氏は「リスクを先取りする保険会社をめざす」として改革姿勢を強調しました。

▲ノディン氏のゲスト・レクチャーが行われた教室
 

 さらに、ノディン氏は、組織で働くうえで、すべての人に敬意を払い、謙虚になることが重要だと説きました。また、ワーク・ライフ・バランスの重要性にも触れ、仕事とは異なる経験をすることで新たな考え方、創造的なものを生み出すうえで有意義だと語りました。
 

 講義に先立ち、ノディン氏は、谷本榮子理事長、谷本義高大学学長、スティーブン・ザーカー外国語学部教授(留学生別科長)らと会食しながら懇談しました。また、講義修了後、ザーカー、ボアカー両教授らビジネス担当教員とミーティングを行いました。


 ノディン氏は米ゲティスバーグ大卒。1982912月に本学留学生別科に在籍しました。85年に米国AIGに入社し、フィリピン、タイ、香港での勤務を経て、2002年に日本に赴任。AIU保険CEOAIGジャパン・ホールディングスCOOを経てCEO

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