「新人看護師さんの見分け方」 市立ひらかた病院で外大生がプレゼン

 本学の学生と市立ひらかた病院が連携して、病院のイメージアップと広報の仕方を考える企画。学生のアイデアを森田眞照病院長ら病院関係者に披露するプレゼンテーションが11月8日、同病院講堂で開かれ、さまざまなアイデアが報告されました。

 

 

▲多くの病院関係者が見つめるなか、プレゼンテーションが行われました

 

 9月、病院側から▷地域住民とのイベント企画▷患者さんから見て看護師さんの職階がひと目で分かる表示法はないか―などの課題が提示されました。医師や看護師さんなどで構成する病院広報委員会のメンバーと学生を交えた3グループを結成、課題解決に取り組みました。この日、看護師職階(新人、課長、次長、局長)の表示について各グループがアイデアを発表しました。

 

 

▲看護師さんの見分け方がテーマとあって、多くの看護師さんが傍聴していました

 

 最初のプレゼンは①枚方市を代表するキャラクター「ひこぼしくん」をあしらったピンバッジ案。各職階に応じてバッジの数を増やす②名札の色で見分ける③バッジと色分け名札の合体案―の3点を提案しました。会場からは「キャラクターを使うアイデアがよかった」などの講評がありました。

 

 

▲モデル役の職員さんが色分けされた名札を掲げています

 

 次の班は、患者さんの目線で職階がひと目で分かる工夫をし①名札に花びら形のピンバッジをつける。花びらは職階が昇級するごとに増える②花びらをシールにしたものを名札に貼る。こちらも職階が上がれば花びらの枚数も増える―の2点を提案。職員さんから「新人看護師だと分かると(注射の時など)不安がる患者さんがいるのでは」との質問に「むしろ新人に対しては温かく見守っていただけると思います」と、学生に代わって看護師さんから助け船。

 

 

▲こちらも実際に看護師さんが名札を着用してくれました

 

 最後の班は、ナース服の第一ボタンの色分けを提案。糸の見えない「くるみボタン」を使用することで、色がはっきり判明する。また、ピンバッジと比べ金属を使っていないので安全面で優れている。ボタンのカラーは、オレンジ(食欲増進のイメージ)、ブルー(清楚、誠実)、グリーン(安心、生命力)の3色をあげ、学生から「この病院で看護体験したことで、お年寄りにも見易い色を考えました」と補足。新人看護師さんには、別のワッペンなどで分かりやすいものにするなどのアイデアが出ました。

 

 

▲「色分けしたボタンを見て」。看護師さんの鋭い目が

 

 プレゼンを終え、各病院幹部から講評がありました。森田病院長は「3グループとも期待を裏切らない内容で、参考になることが多かった。アイデアを考えるにあたって、病院で看護体験していただいことも、看護師の仕事の大変さが分かってもらえたと思います。きょうのアイデアを集約して、どのように実現させるか検討していきたい」と結びました。

一覧を見る