京都で日本語の知識競う留学生クイズ大会 本学の中国人チームが優勝

 日本で学ぶ外国人留学生らが日本語や日本に関するクイズに挑む「全日本ジャパンボウル大会」が115日、京都外国語大学(京都市右京区)で開かれ、本学中国人留学生の林羽佳さん(大学院1年)、徐麗娟さん(大学院2年)、頼祥星君(英語国際学部4年)のチームが優勝しました。

▲優勝したチーム名「三十五億」のリーダー林羽佳さん(中央)と徐麗娟さん(左)、頼祥星君
 

ジャパンボウルは米国で1992年、ワシントンDC日米協会の主催で日本語学習者が日本の文化や歴史に関する知識を競うクイズ大会として始まり、次第に人気が高まりました。欧州や中南米にも広がり、日本では初めての開催となりました。
 

 大会には中国や韓国、タイ、イタリアなどからの留学生らでつくる31組の19チームが出場し、日本語のほか、日本の文化、歴史、社会、日常生活、時事問題、ポップカルチャーなど多様な出題に挑戦しました。予選、敗者復活戦、準決勝を経て、本学を含む3チームが決勝に進みました。
 

 本学の3人はいずれも中国・北方工業大学の出身で、大学院で林羽佳さんを指導する鹿浦佳子・外国語学部教授の勧めで、チーム「三十五億」を結成して応募。大会前のほぼ1カ月間、主催団体が公表している予想問題をすべてこなすとともに、日本の文化について解説した本を読むなどして準備を重ねたといいます。
 

 決勝では、「お葬式の時に言う言葉は」などの問いに四択の早押しで答える問題や、日本のさまざまな分野に関する出題に対し、回答をiPadに打ち出して答える問題に挑みました。外国人には馴染みの薄い、祝儀袋などに使う「水引」を絵で見て説明を聞き、回答する難問にも正解しました。
 

 リーダーの林さんは「しっかり勉強して準備をしたのである程度自信はありましたが、優勝が決まったときは興奮しました。それぞれ得意な分野があり、チームワークもよかったと思います」と話しています。

一覧を見る