ヘブライ大学のコーヘン学長が来訪 谷本学長と対談

 本学の協定締結校であるイスラエルのエルサレム・ヘブライ大学のアシェル・コーヘン学長らが1127日、中宮キャンパスを訪れ、谷本榮子理事長、谷本義高学長と懇談しました。また、コーヘン学長と谷本学長は昨年締結した両大学の包括協定などをテーマに対談。一行はキャンパス内を見学しました。
 

 本学を訪問したのはコーヘン学長とオロン・シャグリール学長代理ら3人。懇談の冒頭、谷本理事長が歓迎の言葉と、先月、理事長と学長がエルサレム・ヘブライ大学を訪問した際の接遇への謝辞を述べた後、コーヘン学長は同大学の歴史やキャンパスについて紹介しました。コーヘン学長は大学関係者のノーベル賞受賞者が8人に上るなど高い研究水準を誇ることや、国際化に力を入れており、国外への留学生派遣と日本を含む外国人留学生の受け入れを増やしたい意向であることなどを話しました。


▲懇談するヘブライ大学のコーヘン学長(写真上・左)、シャグリール学長代理(同・右)と谷本理事長、谷本学長(写真下)
 

 谷本学長は、本学の重要な使命としてグローバル人材の育成を挙げ、大学の国際化に努めてきた成果として、留学生別科の「Asian Studies プログラム」の開講科目が63科目に上り、教員を世界各国から招き、日本語以外はすべて英語で授業を行っていることを紹介しました。また、本学独自の試みとして、3年前から留学生を企業や学校に派遣して就労体験させるインターンシップに取り組み、今年度は約60人が参加したことが紹介されました。

▲対談するコーヘン学長(右)と谷本学長
 

 両学長の対談は朝日新聞出版の雑誌「AERA ムック」のインタビューに答える形で行われました。昨年、両大学間で締結された包括協定について、コーヘン学長は「他国で学生に異なる視点から大きな経験を積ませたいと考えた。関西外大なら優れた教育が受けられる。我々はそうしたパートナーを探している」と語りました。谷本学長は「イスラエルは非常に重要な国であり、その中でもヘブライ大学は教育水準が高く、最も重要な大学。本学の学生をヘブライ大学に派遣したいと考えている」と述べ、学生の相互派遣に意欲を示しました。
 

 このほか、関西外大で学ぶエルサレム・ヘブライ大学からの留学生への期待、ヘブライ大学が日本の留学生に提供可能なプログラム、国際化に対する考え方などについて語り合いました。

▲中宮キャンパスの日本庭園を散策するコーヘン学長(中央)、谷本学長ら
 

 この後、コーヘン学長ら一行は国際交流部担当者の案内で留学生別科の授業を参観し、キャンパス内の谷本記念講堂や日本庭園、図書館学術情報センターなどを見学しました。
 

 エルサレム・ヘブライ大学は1918年、アルバート・アインシュタインらによって創設され、25年開校。イスラエルを代表する研究・教育機関で、世界の大学トップ100に位置づけられ、14学部に65カ国の23000人が学んでいます。本学とは2015年に学生交換協定を締結。16年以降、本学は5人の学生を受け入れています。また、谷本学長が16年、ヘブライ大学を訪れ、研究・教育に関わる幅広い内容を盛り込んだ包括協定を締結しました。先月にも谷本理事長、谷本学長が同大学を訪問しました。

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