「甘栗むいちゃいました」の認知度UPと若者への浸透法で提案 短大PBLでプレゼン

 短期大学部の授業「サービス・ホスピタリティ特別研究H(フューチャーデザイン)」で沼田晃一教授が担当する課題解決型授業(PBL)は、食品メーカー「クラシエフーズ」とコラボレーション。1212日、短大生16人が大阪府高槻市にある同社食品研究所を訪れ、課題解決への提案をプレゼンテーションしました。

 

 

▲はじめに同社食品研究所の小林正志所長から「若い人のアイデアに期待します」と挨拶がありました

 

 冒頭、同研究所の小林正志所長から「若い人のアイデアを聞きたいと、きょうは多くの研究員たちが集まっています」と挨拶。続いて、沼田教授が課題解決型授業の取り組みについて説明しました。この日は、研究員やマーケティング担当者など28人が傍聴。テレビ会議システム使って東京本社からも役員はじめ10人が参加しました。プレゼンの審査は、小林所長ら5人が務めました。

 

▲傍聴する多くの研究員やマーケティング担当の方々を前にPBL授業への取り組みを説明する沼田教授

 

 同社から与えられた課題は、発売開始から20年を迎える主力商品「甘栗むいちゃいました」(以下、「甘栗…」)を、いかに若い人に食べてもらうか。学生たち3グループは、同研究所新規素材食品チームリーダー、菊池光倫主任研究員の指導も受けながら、実現可能な提案に向けて約3カ月間、検討を重ねてきました。

 

 プレゼンで第1グループは▷栗は年配者が食べるものというイメージがあるため、若者の情報源であるSNSを利用して「甘栗…」の認知度を上げる▷既存のファーストフードと「甘栗…」のコラボ商品の開発―。第2グループは▷パッケージを発売初期のデザインに戻し、開け口も広くする。QRコードを付けホームページ(HP)やレシピに飛ぶようにする▷店では目立つ位置に「甘栗…」を置いてもらう▷他の食品メーカーとのコラボ▷「甘栗…」入りクレープなど自社新製品の開発―。第3グループは▷新パッケージの考案▷#ハッシュタグを利用したプレゼント企画▷栗型クッキーアイスサンドの新商品▷PABLOとの商品コラボやアンテナショップの設置―。

 

 

SNSの利用を提案した第1グループ

 

▲パッケージを変えることを勧めた第2グループ

 

 

▲研究員さんからの質問に必死に答える第3グループ

 

 会場からは、「甘栗…」の発売当初から関わっていたというマーケティング担当者から「20年前のパッケージがなぜよかったのか」「どういうHPなら見やすいのか」など多くの質問が出ていました。最後に審査員の方々から講評をいただき「耳の痛い話もあったが、「甘栗…」が遠い存在だったのかなという声が聞けてよかった。提案を生かせたという報告ができればという思いで、きょうの提案を参考にさせていただきます」と話し、東京本社からも「きょうの発表は新鮮に感じました」との感想をいただきました。

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