大学院の劉吉香さんに中国留日同学会の優秀論文賞 新聞の見出しを考察

 大学院博士課程(後期)に在籍する中国人留学生、劉吉香さんの論文『格助詞「へ」で終わる新聞見出しに関する一考察』が、在日中国人の団体が主催し中国人留学生を対象に授与される優秀論文賞の大阪府知事賞を受賞しました。

▲優秀論文賞を受賞した大学院の中国人留学生、劉吉香さん


 優秀論文賞は、中国人留学生と留学経験者の団体「中国留日同学会」の主催で計11本に授与され、授賞式が1118日に京都大学で行われました。ほかに駐日中国大使賞、駐大阪中国総領事賞、京都府知事賞、兵庫県知事賞などがあり、受賞者は京都大、東京大、神戸大、立命館大、理化学研究所などの留学生。中国留日同学会は19956月に設立され、毎年、優秀論文賞を授与しています。


 劉吉香さんの論文は、新聞の見出しのうち、助詞止めの形としてよく使われる「へ」に注目し、新聞のデータベースから抜き出した1年分の用例をもとに、「へ」の前に置かれる語を全面的に分析。「提出へ」「了承へ」といった「動作性名詞+へ」の形が圧倒的に多いことなどを明らかしました。


 劉さんは中国遼寧省出身で大連外国語大学卒業。吉林省にある東北電力大学講師などを経て、2014年に関西外大大学院入学。今回の受賞について、「すばらしい賞をいただいて光栄です。充実した研究環境を与えてくれた関西外大、指導していただいた先生方、留学の機会を提供してくれた中国国家留学基金の関係者に感謝の気持ちでいっぱいです」と話しています。

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