「ジャーナリズムの世界に生きる」 イベロ研主催 本学卒業の記者2人が公開対談

 イベロアメリカ研究センター主催の公開対談「ジャーナリズムの世界に生きる」が6月12日、御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開かれ、92人の参加者が報道現場の話を聞きました。

 
▲谷本ホールで開かれたイベロアメリカ研究センターの公開対談

 
 いずれも外国語学部スペイン語学科出身の、毎日新聞社大阪本社社会部阪神支局の記者、生野由佳(おぶの・ゆか)氏と、愛媛新聞社整理部の記者、小田良輔(おだ・りょうすけ)氏が対談しました。

 
▲対談を行った生野由佳氏(左)と小田良輔氏


 コーディネーターは、NHK映像取材記者のキャリアを持つ魚住真司・外国語学部准教授で、司会を同学部の山森靖人准教授が務めました。


▲コーディネーターの魚住真司准教授

 
▲司会の山森靖人准教授


 公開対談は、記者2人の経歴の紹介で始まり、志望をかなえるために学生時代から行った努力や記者職の日常生活などを交互に話しました。
 対談後半では、実際に2人が書いた記事をもとに、出来事の背景や記者としての思いを述べました。
 生野氏は、2006年に阪神支局に配属されました。同年はJR福知山線脱線事故の翌年で、それ以来、同事故の取材を継続しているといいます。遺族や被害者に今も残る深い傷跡を書いた署名記事が、参加者の共感を呼びました。

 小田氏は、愛媛県八幡浜市の定時制高校を卒業した79歳の男性を取り上げた記事が紹介されました。時代の違いや生活のための努力を超えて、学ぶ意欲を失わない心の持ちように、会場は温かい空気に包まれました。


▲公開対談には多くの参加者が出席しました

 生野氏は03年に本学卒。毎日新聞社に入社し、福島支局を経て、06年に阪神支局配属。小田氏は本学入学後メキシコに交換留学。09年に卒業後、愛媛新聞社入社。原発、農漁業、行政、サッカーなど幅広い範囲で取材し、現在は本社で紙面レイアウトを担当しています。

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