世界へ発信される日本の活躍 外交講座で外務省滝崎成樹氏が講演

 「外交講座」が7月3日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれ、学生約170人が参加しました。「外交講座」は、最新の国際情勢、外交政策について理解を深めることを目的として行われています。今回の講師は、外務省アジア大洋州局南部アジア部長の滝崎成樹氏で「世界へ発信される日本の活躍―G7サミットから近隣地域政策まで」をテーマに講演しました。



 まず、地震における外交課題についてアメリカの日本大使館で勤務していた当時、発生した東日本大震災の対応を交えて話しました。震災直後は、日本の状況、事実を正確に伝える。その後は、多くの支援に対して日本政府として感謝を表明すると同時に電車などのライフラインも復旧し日本が復興していることを発信したと語りました。続いて、東京にある外務本省、在外公館の違いなど外務省の仕事について紹介しました。



 2015年に担当した伊勢志摩サミットでは、安倍晋三首相の「日本の文化や伝統『おもてなし』の心、世界に誇る『和食』、更には、ハイテクやイノベーションといった、日本ならではの魅力を、存分に世界に向けて発信したい」との方針を元に取組んだ事例を紹介しながら2019年6月28日、29日に開催されるG20大阪サミットについても話をしました。G20大阪サミット開催前後、日本各地で閣僚クラスの会合が予定されており、「大阪や日本をアピール機会になります。皆さんならどのように魅力を発信しますか」と投げかけました。


▲学生からの質問に答える滝崎部長

 最後に、質疑応答の時間が設けられ学生から「難民の人たちのサポートをしたいと思い国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR)などのホームページを見ています。外務省でもインターンシップの機会はあるのでしょうか」「アメリカの日本大使館で働いていた頃、東日本大震災の対応で大変だったことは何ですか」など多くの質問が寄せられ、一つひとつ丁寧に答えていました。


▲座談会で滝崎部長のアドバイスをメモする学生たち

 講演の前後では、座談会が設けられ外国語学部の鶴見直人講師の授業を受講している学生たちが参加しました。
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