ホームカミングデー開く 林謙二さん(スペイン在住)が講演 OB・OG教員のつどいも

 2018年度のホームカミングデーが外大祭2日目の10月27日、中宮キャンパスで開かれました。午前中はマルチメディアホールで同窓会総会があり、続いて、外国語学部スペイン語学科5期生(1974年3月卒業)で、スペインのバルセロナで空手道場を営む林謙二さん(68)が講演しました。午後は会場を厚生南館食堂に移して懇親会が開催されました。また、「OB・OG教員のつどい」が同窓会総会の後、同ホールで開かれました。総会と懇親会には約200人が出席しました。


▲中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれた同窓会総会

■同窓会総会
 総会では学歌斉唱に続き、谷本榮子理事長があいさつ。まず、26日の役員改選に伴い、理事長として3期目を務めることになったと報告しました。また、今春の御殿山キャンパス・グローバルタウン開学により、大学の一体運営が可能になったとし、本学学生と外国人留学生が学食住をともにする施設「グローバル・コモンズ結-YUI-」を活用しながら、グローバル人材の育成に努める決意を述べました。34年の歴史に幕を引いた学研都市キャンパス(旧穂谷学舎)で年初に卒業生の自主企画による「さよなら穂谷」のイベントが開催されたことを紹介し、「穂谷の伝統を御殿山に引き継いでほしい」と呼びかけました。


▲あいさつする谷本榮子理事長(右)と藤木英幸会長

 理事長は、同窓会が御殿山キャンパス開学を記念し谷本ホールに大時計のホールクロックを寄贈したことと、学生のクラブ活動を応援する「課外活動等支援奨励金」制度を創設したことに謝辞を述べました。

 藤木英幸会長があいさつした後、阿江九美子副会長が「2018年度事業報告」を行い、遠藤幸治幹事長による「2018年度決算報告」と「2019年度予算案」が原案通り承認されました。


▲メルセデス夫人とともに講演する林謙二さん

■スペイン在住の林謙二さんが講演
 続いて、林謙二さんがメルセデス夫人と登場し「45年前に海を渡った男」と題して講演しました。本学在学中に空手部で活躍した林さんは卒業後間もなくスペインに渡り、1977年、現地で空手道場兼スポーツジム「富士道場」を開設。道場経営の傍ら、現地に事務所を構える日本企業の建材大手・大気社、共同通信社、日産自動車にそれぞれ2年、4年、25年間勤めました。また、2015年に長男と一緒に和風レストラン「nippon」を開店。2017年、空手道を通じて青少年の育成に長年寄与した功績が認められバルセロナ・オスピタレット市から特別功労賞を授与されました。

 林さんは特別功労賞受賞の際に贈られたトロフィーを持参し、会場の出席者に回して見せながら、スペインに渡った動機として「自分のやりたいことを貫きたかった。苦しいことやつらいことがたくさんあったが、みじめと思ったことはなかった。若くて夢があったからだと思う」と語り始めました。

 続いて、渡航直後の生活ぶりや、道場の生徒との交流にまつわるエピソードをユーモアを交えて話し、会場の笑いを誘っていました。スペインの生活習慣について触れた中で、「スペイン人は日本に好感をもっている。戦時中、『唯一、アメリカに立ち向かった国』として関心を持たれているようだ」と紹介しました。

 スペイン語を学ぶ学生へのアドバイスとして、「スペイン語圏でも企業などで働く場合は、会議を英語ですることが多く、英語が必要」として、英語もしっかり学んでほしいと話しました。



▲懇親会に出席した卒業生たち(上・下)

 懇親会では、同じ卒業年次やサークルごとにいくつものグループに分かれ、料理を楽しみながら、昔話に花を咲かせたり、近況を報告しあったりして和やかに時を過ごしていました。


▲「OB・OG教員のつどい」であいさつする西村孝彦・英語国際学部教授

■OB・OG教員のつどい
「OB・OG教員のつどい」は同窓会総会に続いてマルチメディアホールで開かれました。教職教育センター長の西村孝彦・英語国際学部教授が今年の教員採用試験について「競争倍率の高い県でも合格者が出ており、過去最高の勢い。御殿山キャンパスができたことで、学生たちが一体感をもって頑張ろうという機運が高まっている」と好調さを保っていることを紹介しました。続いて、西村教授が「新学習指導要領に基づく『アクティブラーニング』授業力向上をめざして」と題して講演しました。
 
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