「なぜ働くのか」テーマに大和ハウス工業の人事担当・千原さんが講演

 学部1年生を対象にした今年2回目の「キャリア開発ガイダンス」が112021の両日、中宮と御殿山キャンパスで開かれました。この日は、大和ハウス工業人事部次長の千原誠さんが「なぜ働くのか」のテーマで講演しました。

 

▲学生に「仕事のやりがい」などについて講演する大和ハウス工業の千原誠さん

 

 千原さんは冒頭、 大和ハウス工業では本学の卒業生44人が活躍しており、うち1人は支店長職にあって、今年は4人が内定を獲得していることを紹介しました。

 

 20年以上、採用担当に携わる千原さんはまず、学生が自分のために考えて就職活動を行っているのかを知る方法として、「最終面接で『なぜ、あなたは今、就職活動をしているのですか』と必ず聞きます。しかし、この質問に明確に回答できる人がほとんどいないのが、いまの大学4年生の現状です」と語り「あなたが、なぜビジネスパーソンになりたいのかという土台がなければ、業界を選ぶこともできないし、多くの企業の中から1社だけを選ぶことは、なかなか難しい。1社だけ選ぶ就職活動をしなければ、ミスマッチが起こります。学生にとっての売り手市場にあるときに就職した人の、3年未満の退職率は高まる傾向にあります。選ばずして入社した人というのは、そうなりやすい傾向にあります」と、キャリア考える意義を話しました。

 

 このあと、建設業界の現状と展望、仕事のやりがい、大和ハウス工業の会社紹介がありました。続いて、キャリア形成について「社会の変化が非常に激しくなってきています。みなさんは関西外大に入学して語学は優れているかも知れない。しかし、それだけでは武器にならない時代がきており、語学に加えてビジネスの力が必要になってきます。これから、仕事を選ぶときも将来、伸びる余地がある仕事なのか。AI(人工知能)が発達していくなかで、人間の感覚でしか出来ない仕事しか残っていかないのではないか。それを頭に置いてこれからの仕事を見てほしい」と述べました。

 

最後に、キャリア形成に向けての3カ条として①「井の中の蛙」にならない(見聞を広め、安易に決めつけない)②思い立ったら即「行動」(「仕事」とは『事』を『仕』掛けること)③自分の「軸」を見つける(自分の人生にとって何が得られるか)をあげました。

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