学長杯争奪ビブリオバトル 英語国際学部の堀口さん優勝

 学生が読んだお薦めの本を決める「第1回学長杯ビブリオバトル」が1130日、御殿山キャンパス・グローバルタウンのLEARNING COMMONS(図書館)1階プレゼンテーションルームで開かれました。学長杯には、英語国際学部3年の堀口香菜子さん推薦の本が選ばれました。

 

▲御殿山図書館で開かれた「学長杯争奪ビブリオバトル」

 

中宮・御殿山両図書館が一体運営となって初めてのバトルには両キャンパスから5人の学生が出場。読んで面白いと思った本を持ち寄り、読後に得られた感動や共感をプレゼンテーションし、聴く側の学生や教員が読んでみたいと思った本に1票を投じて争います。バトラーと著書名は▷道場貴人さん(英語国際学部3年)=「文系力」こそ武器である=齋藤孝著▷又吉香蘭さん(同)=20代にしておきたい17のこと=本田健著▷堀口香菜子さん(同)=逆境に生きる子たち=メグ・ジェイ著、北川知子訳▷川口尚毅さん(外国語学部英米語学科4年)=Meaning and the English VerbGeoffrey N.Leech著、澤田治美訳▷辻瑞穂さん(英語国際学部4年)=Nのために=湊かなえ著。

 

▲優勝した堀口さんに賞状などが贈られました

 

 参加した学生と教職員計15人が投票した結果、優勝(チャンプ本)は「逆境に生きる子たち」で、推薦した堀口さんに図書館運営委員の長谷川晋講師(英語国際学部)から賞状と記念品が贈られました。堀口さんは、「この本は、逆境に対してただ同情だけで終わるのではなく、論理的に書かれています。誰しも思い出したくない過去があると思いますが、この本を読んで過去から自分を解放してあげたいと、自分自身に優しくなれる本だと思います。いま逆境にいる子どもたちに将来、何かしてあげたいとの思いがさらに強くなりました」と、推薦理由を紹介しました。2位は道場さん、3位は川口さんでした。

 

▲ビブリオバトルに出場した5人(左から辻瑞穂さん、川口尚毅さん、堀口香菜子さん、道場貴人さん、又吉香蘭さん)

 

 講評で長谷川講師は「本に対する情熱が伝わってきました。今後は、本を通して座談会のような場を設けると、もっと学生同士の輪が広がると思います。また、本に対してはもっとクリティカル(批判的)な自分の考えが聞けるとよかった」と話し、外国語学部の倉沢郁子講師は「留学生とも本の感想を通して、それぞれの言語で話し合う機会があればよいと思います」と付け加えました。

 

投票の集計中、ゲストとしてかつての国際言語学部を卒業して、現在は奈良女子大学大学院生の沈韻之さんが「敵の顔:憎悪と戦争の心理学」(サム・キーン著)の著書について発表しました。

 

▲ゲスト登場して本を紹介する卒業生の沈韻之さん

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