短大でもPBL3クラスが最終プレゼンテーション

 短期大学部1,2年生が履修する課題解決型授業「フューチャーデザイン」を履修する3クラスがこのほど、授業で連携する各企業の関係者を招き、最終のプレゼンテーション(課題解決への提案)を行いました。

 

 森常人講師のクラスは、旅行代理業「アーク・スリー・インターナショナル」と連携。1211日、同社の大濱啓二会長と同業の「FIT川西」名木栄一取締役を招き、発表しました。与えられた課題は「インバウンドにも使ってもらえるツアーとは」「同社の予約サイト『T-トラベル』の直販率を高めるには」。学生からは▷台湾人をターゲットに日本を満喫できる留学を▷ハネムーン客でインバウンドを増やす▷日本語を学びながらできる旅行プラン▷T-トラベルの知名度あげるために、印象に残る広告の制作、口コミ数を増やす、モニターツアーの実施―などをあげました。

 

▲「アーク・スリー・インターナショナル」の大濱会長の講評を聞く森講師のクラス

 

 日清製粉グループの「オリエンタル酵母工業」とコラボする沼田晃一教授のクラスも同日、同社営業統括部第2部の山田和男副部長ら6人が見守るなか、「具だくさんなソースの新製品アイデア」「世界ではどのようなパンが受け入れられるか」をテーマにプレゼンテーションしました。ソースグループは▷鮭のトマトクリームソース、タコポン酢ソース、アボカドマヨネーズソース▷韓国風甘辛ソース、ジャーマン風ソースを実際に調理、試食したアイデアを提案。パングループは▷外大生、ネイティブ教員、留学生へのアンケートをもとに、アメリカには固めの新食感あんぱん、流行を採り入れたバインミーを作る▷アジアでは歯ごたえのあるパン、アメリカには食パンやメロンパン、欧州では「ふた口サイズのかわいいカラフルなライ麦米粉パン」がお薦め―と提案しました。オリエンタル酵母工業関係者からは、「もっと具体的なデータもほしかった」などの意見もありましたが、「プレゼン全体の流れや構成はよかった」との声もでていました。授業で、学生たちの相談にも乗った第1学生食堂の多々良幸哉店長も発表に聞き入っていました。

 

▲前列の「オリエンタル酵母工業」関係者6人に向けてプレゼンテーションする沼田教授のクラス

 

キャリアセンターの資格サポート室を運営する「アカデミック・レボ」と連携する有本昌剛教授のクラスは同13日、同社の鏡竜太郎社長、サポート室の津田登貴子さんを招き、3カ月間の成果を披露しました。授業後半の課題は「資格講座案内のパンフレットとメリットページを考えてみよう」。4チームは①資格講座のランキングと受講生の体験談を掲載。裏表紙のQRコードで資格サポート室につながるよう工夫②学生と保護者のペルソナ(利用者のなかで最も重要な人物モデル)を設定したパンフ③すべての講座が学内で受講できる。大学生向けの価格設定である。プロの講師による講義の3大メリットを強調する④誰でも国家資格が取得できる特徴を伝え、「Yes」「No」で進む職業診断で業種選択のヒントも―などのアイデアが示されました。

 

▲有本教授クラスの4チームが作成したパンフレットの表紙デザイン

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