第11回FD教員研修会 「魅力ある授業」について、北尾信夫・英語国際学部准教授と蔦田和美・短期大学部講師が講演

 第11回FD教員研修会が5月11日、「魅力ある授業を目指して――学生を惹きつける授業のあり方――」をテーマに中宮キャンパスの多目的ルームで開かれた。第1部では、北尾信夫・英語国際学部准教授と蔦田和美・短期大学部講師が講演。北尾准教授の「臨場感のある授業」への取り組みや、蔦田講師の「機械翻訳と英語教育についての一考」という内容に、参加した約60人の教員が耳を傾けました。


▲講演する北尾信夫・英語国際学部准教授

 経営学の北尾准教授は「臨場感のある社会科学系授業を目指した取り組み」と題して、授業に「手触り感」を生み出したり、「ロールプレイング」を取り入れたりするなど、学生に臨場感を持たせていると話しました。なじみのある企業やポーカーチップの利用などで、無味乾燥の数字に「手触り」を持たせる工夫を紹介。また、運転資金の流れを実感させるシミュレーションや、わずかな時間で他人の心をつかむ「エレベーター・ピッチ」の演習を授業に取り入れていると話しました。これらの実習によって、授業における「臨場感」の重要さを示しました。


▲蔦田和美・短期大学部講師

 また、英語翻訳を専門分野のひとつとする蔦田講師は「機械翻訳の実態と容認可能性―教育的議論を踏まえて―」と題し、まず機械翻訳(Machine Translation、以下MT)の背景と進化に続いて、授業実践例を挙げ、その結果と考察について述べました。蔦田講師は「MTの進化はめざましく、現在、精度や信頼性は非常に高まっている」と前置きし、時間削減およびコスト削減によるビジネスチャンスの拡大、海外への販路拡大、インバウンドの増加に向けてMTの需要が高まっていると説明。その上で、MTを否定するのではなく、「時代に即してMTを活用して、自分の力を最大限に引き出すことが有用である」と話しました。



▲懇談会でグループディスカッションする教員ら

 第2部は、両講師を交えて新任教員の懇談会が行われました。学力に差のある学生への対応の仕方や、欠席の多い学生を出席させるための対処法など活発に意見交換しました。



 
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