「第12回スペイン語教授法研究会」 神戸市外国語大学のモンセラット・サンス教授を迎えワークショップ
▲講演するモンセラット・サンス神戸市外大教授
最初に、個人の脳に内在化されている内言語(I-language)に関わる文法と、実際の言語表現や言語活動の総体としての外言語(E-language)に関わる文法という2種の文法を区別する必要性が指摘されました。そして、言語学習はピジン化のプロセスから始まり、次に文法化のプロセスが続くことが、具体的な例文や図表を使って示されました。
▲サンス教授の講演に耳を傾ける参加者
現在の国内外におけるスペイン語教育はヨーロッパ言語共通参照枠に基づくカリキュラムが主流となっています。サンス氏は、外国語教育の技法に言語科学の発見を組み入れることを提案し、現行のスペイン語教育に一石を投じました。
当日は、本学の教員・学生を中心に多くの参加者があり、サンス講師の熱意溢れる話に聞き入りました。ワークショップ終了後のアンケートには、「教材作成のヒントになった」、「どのようにすれば効率よく学習できるかを考えていくきっかけになった」といった感想が寄せられました。
(外国語学部教授 和佐敦子)
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