短大部「知との出会い 私のブックレビュー ‘19」 優秀者10人を表彰

7月10日の短大部2年生対象の「K.G.C.ベーシックス」の全体授業で、「知との出会い 私のブックレビュー ‘19」の表彰式が行われました。これは、学生が課題図書のなかから興味ある一冊を選び書評を書くもので、評価の高かった10作品に対し、谷本和子副学長から表彰状と記念品が贈られました。

最優秀作品に選ばれたのは、松﨑菜々子さんの「外大生必読の書~言葉の手引き~」です。松﨑さんが取り上げたのは、齊藤 孝著『語彙力こそが教養である』でした。この本は、SNSの発達などで日本語特有の語彙力が失われつつあることに警鐘を鳴らす筆者が、日常生活のなかで語彙力を豊かにする方法を紹介しています。松﨑さんは書評で「私たちの周りは語彙習得ツールに溢れている。本書は、語彙力だけではなく語学学習のコツを得る目的としても非常に役立つだろう」と述べています。


▲松﨑菜々子さんに、谷本和子副学長から最優秀賞の賞状が授与されました

今回の受賞を受けて松﨑さんは「活字離れが進む今日、私自身も例外ではなく何とかしなくてはと思っていました。今回のブックレビューコンクールでまさにこの課題に取り組むことができ、たくさんのことを学びました。語彙力向上の方法は他の言語学習にも応用できることを知り、本当にためになりました。」とコメント。来月から始まる短期大学部ダブル・ディグリー留学で渡米後も、日本語の語彙力向上も継続して取り組みたいと意欲的に語りました。

審査員の一人である阿部奈南教授は、全員に配布された資料のなかで「コミュニケーションの基本は『自分のなかからでてくることば』です。外国語を学ぶ皆さんには、たくさんの文章に触れ、ことばを探し続けてもらいたいと思います」と総評しました。


▲表彰式を終え、講評する谷本和子副学長

表彰後、谷本和子副学長は「多種多様なジャンルから自らが選定した図書を、春休みにじっくり時間をかけて読んでくれたことと思います。本を読むことは、多様な知見を吸収し広げることができる素晴らしい手段です。今回のブックレビューをスタートラインとして、もうすぐ始まる夏休みの期間にもさまざまな本に触れてください。」と激励しました。


▲受賞した学生たちと谷本和子副学長


優秀作品と佳作受賞者は次の通り(敬称略) 
▽優秀=渡邊愛加、岩井輝美、兵頭隆弥 
▽佳作=中島かおる、金田裕陽、大井志記、上田結衣、金森和花、中島麻利子 

表彰式に先立ってこの日の授業では、自己実現に向けた取り組みとして、「適切な進路選択と未来設計のために」と題して、染田靖准教授が、将来も必要となる効果的なプレゼンテーション資料の作成方法などを紹介し、その後笠井正隆教授が「今後のキャリアを見据えた英語学修の方法」と題して自らの体験を交え英語力向上のためのアドバイスをしました。
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