第3回・第4回オープンキャンパス開催 2日間で8800人来場

 第3回・第4回オープンキャンパスがそれぞれ7月27日、28日に中宮キャンパス、御殿山キャンパス・グローバルタウンの両キャンパスで開かれました。初日は今年初めて上陸した台風6号の影響であいにくの雨となりましたが、2日目は晴れ間が広がり、30度を超える真夏日となりました。来場者は第3回が4100人、第4回が4700人の2日間で計8800人でした。


▲真夏日となった28日、ミストを通り抜け、オープニング会場に向かう参加者

◇オープニング
 オープニングは両日とも午前11時から中宮キャンパスの谷本記念講堂であり、大学を紹介するDVDが上映された後、米マウントユニオン大学(オハイオ州)への留学中の様子がDVDで映し出された英語キャリア学部4年野口裕理さん(大阪市立西高校出身)が在学生のメッセージを送る担当として登壇しました。

 野口さんは「留学生活は楽しいことばかりではありませんが、学ぶことが多く、人間的にも大きく成長できる絶好の機会、留学先での経験は、その先の人生に大きな影響を与え続けると確信しています」と会場の高校生らに呼びかけました。


▲在学生のメッセージを送る野口裕理さん

◇関西外大のキャリアを知ろう
 両日のテーマは「関西外大ならではのキャリアを知ろう!」。中宮キャンパスを会場に、本学学生の就職状況について説明が行われたほか、航空業界に関する説明、本学卒業生の客室乗務員(CA)との交流、キャリア座談会、学生によるインターンシップ体験紹介などの場が設けられました。

 1号館で行われた恒例イベント「現役CAと話そう」では大教室2室が各回満員になるほどの人気ぶりを見せました。本学の卒業生で日本航空(JAL)の現役CA、上田紗有佳さんと清松香緒莉さん、鐘ケ江薫穂さんが、来場者のさまざまな質問に答えました。


▲CAの上田紗有佳さん、清松香織莉さん、鐘ヶ江薫穂さん(左から)

Q「語学力以外に必要なことは何ですか?」
A「感謝の気持ちを大切にしています」
Q「CAになって大変だなと思ったことは?」
A「華やかなイメージを持たれているかもしれませんが、時差や食事面も含め体力が必要です」
Q「入社後の訓練は厳しいですか?」
A「はい、部活のようでした。でも仲間がいるので乗り越えられます」
Q「男性CAの採用はどうですか?」
A「長身であることや保安面のことなども含め、(男性CAは)とてもありがたい存在です」
さらに、本学で培った「コミュニケーション力」が仕事で生かされていることを強調。「毎日が楽しく、とてもやりがいのある仕事です。ぜひ目指してほしい」と呼びかけました。


▲満席になった航空業界説明会の会場

◇航空業界説明会
 マルチメディアホールでは、「航空業界説明」が行われ、両日それぞれ約700人が来場しました。元日本航空CAの長井聖子教授が本学の航空業界への就職実績、航空業界が求める人材像、航空業界の現状を説明。「世界で航空機を利用した旅客数は2016年度で37億人。2017年度は40億人です」と航空業界の活況を示し、本学には航空業界に特化したカリキュラムが充実していることも説明しました。また、航空業界に内定している外国語学部英米語学科4年の大島千歩さんと殿井友希さんも登壇し、「授業では語学力と同時にコミュニケーション力も鍛えられました」と話し、「挑戦してみたいことがあるならためらわないでください」と、高校生にエールを送りました。


▲キャリア座談会に出席した久保ナミさん(左)と田中未愛さん

◇キャリア座談会
 キャリア座談会の会場では、卒業生が現在の仕事や学生時代の過ごし方などを語りました。27日は、日本赤十字社で教育関係の仕事に就いている久保ナミさんと、コマツ製作所の大阪工場で広報に携わる田中未愛(みえ)さんが出席。2人とも海外の人と関わる機会の多い仕事です。

 外国語学部スペイン語学科卒業の久保さんは、本学在籍時に南米エクアドルに1年間留学、また短期大学部から外国語学部英米語学科に3年次編入した田中さんはカナダに1年間留学しました。久保さんは「毎日驚きの連続でした」と南米留学を振り返り、田中さんもカナダで「いろんな価値観の人との出会い、勉強になりました」と話し、留学時の経験が現在の仕事に生かされていると2人は伝えました。最後に、久保さんは「この大学は、グローバルな社会で活躍できるコミュニケーション力が培えます」、田中さんは「努力すれば必ず応えてくれる大学です」と高校生にメッセージを送りました。


▲インターンシップの体験を語る(左上から時計回りに)永屋優さん、殿井友希さん、亀井優希さん、山本乃彩さん

◇インターンシップの体験談
 27日は「ANA中部空港」で実習した亀井優希さん(外国語学部3年)と「北海道庁(ニセコ留学)」で実習した山本乃彩さん(同2年)が発表しました。

 2年生の春休みを利用してグランドスタッフ(GS)を体験した亀井さんは「GSの仕事の知識を深め、ANAという企業もさらに知りたかった」と参加した理由をあげました。接遇訓練や高齢者疑似体験、機内食の試食などに携わり、パイロットと客室乗務員とのフライトに関する打ち合わせの場にも立ち合ったと話しました。

 1年次から積極参加した山本さんは、「国内のインターンで英語を多く使う仕事をしたい」と、外国人観光客が多くやってくる北海道のホテルを選び、北海道庁が主催する通称「ニセコ留学」のファーストキャビンニセコ(ホテル)で1カ月間の業務を体験しました。「同時通訳の難しさを痛感しましたが、英語には自信ができました」と話しました。

 28日は、「ANA関西空港」で実習した殿井友希さん(外国語学部4年)と「森トラスト・ホテルズ&リゾーツ(南紀白浜マリオットホテル)」で実習した永屋優さん(同2年)が自らの体験談を発表しました。

 殿井さんは、インターンシップ制度を利用し、ANA関西空港のグランドスタッフの業務を経験しました。安全第一、スタッフ一丸となっての業務遂行、さらにあいさつや笑顔の大切さを実感。「インターンシップの経験は就職活動に生かすことができました」と話しました。
 
 また、永屋さんは早めの就職活動の一環と、興味のある業界と自身の適正を知るためにインターンシップ制度を利用。南紀白浜マリオットホテルではフロントサービスの仕事やレストランのホールなどを体験し、「接客の楽しさと難しさを実感しました。自分自身が成長したと思います」と話しました。

◇PBL
 英語国際学部の「課題解決型授業(PBL)」で、西田透教授が担当するクラスが「ANAセールス&大阪観光局」と連携した取り組みを紹介しました。履修生9人のうち6人が航空会社に内々定(客室乗務員2人、グランドスタッフ4人)したといい、学生たちは、PBLを受講した成果として、コミュニケーション力の向上、考え抜く力などが、就職活動でも大きな武器となったと強調していました。

◇「GLOBAL COMMONS 結–YUI-」を見学
 御殿山キャンパス・グローバルタウンでは、日本人学生と海外留学生が生活を共にしながら学び会う施設「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」についての説明や見学ツアーが企画されました。ツアーや座談会を運営したのは、居住者のサポート役を担うレジデントアシスタント(RA)たち。その1人、英語国際学部4年生の岡山櫻さんは、「短大部から英語国際学部に編入後、『結』に入居しいろんな経験ができました。道は自分で切り拓いて欲しい」と自身の体験を交えてながらリビングやキッチン、居室などを紹介していました。


▲「結」の施設を紹介する岡山櫻さん

◇授業体験
 授業体験は両キャンパスで行われました。このうち、本学独自の英語教育特別プログラム「Super IES プログラム」は、協働開発した海外4大学から派遣されている教員が担当。ウェスタンオーストラリア大学のカラム・カウエル講師は、英単語のアクセントの学び方を示すなど実際の授業の一端を見せながら、プログラムのカリキュラムや特徴を紹介しました。 御殿山キャンパス・グローバルタウンの中国語の授業では、英語国際学部の王峰助教が、中国語の発音について、発音記号やアクセントを図示しながら解説しました。


▲体験授業を行うカラム・カウエル講師(左)と王峰助教

◇先輩と話そう
 中宮キャンパスでは「関西外大の先輩と話そう」として、学部学科ごとに在学生と参加者が交流する催しが行われました。外国語学部英米語学科では4年前田梨奈さんと同吉峰真我さんらが、関西外大を選んだ理由、時間割例、留学体験などについてスライドを使って説明した後、参加者の質問に答えました。参加者は奨学金制度や受験対策などについて熱心に聞いていました。石川県の私立高校2年男子生徒は「入学してから特別プログラムを受けて、英語力がすごく向上したと聞き、刺激を受けました」と話していました。


▲「先輩と話そう」の英米語学科4年吉峰真我さん(上)と、「短大生と話そう」のイベントをPRする学生

 「短大生と話そう」のイベントは、短大生、3年次編入した学生らが運営し、短大の魅力を来場者に伝えました。来場者からは留学、編入学などの質問を受け、学生スタッフたちが自身のエピソードを交えて答えていました。参加した高校生は「短大での経験をわかりやすく話してくれて、勉強になった」と感想を述べていました。
 
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