ローマ法王が支持する国際教育ネットワークの責任者が来校 本学に協力依頼

 ローマ法王フランシスコのパーソナル・アシスタントで、法王が支持する国際的な教育ネットワーク「スコラス・オクレンテス(Scholas Occurrentes、ラテン語で「出会いの学校」の意味)の責任者ホセ・マリア・デル・コラル氏(アルゼンチン出身)が9月18日、本学を訪れ、谷本義高学長と懇談しました。ホセ・マリア・デル・コラル氏は、スコラス・オクレンテスの日本でのネットワーク構築について、本学に協力を依頼しました。


▲懇談するホセ・マリア・デル・コラル氏ら(右側)と谷本義高学長ら本学関係者

 スコラス・オクレンテスは、教育を通して、人々の融和や平和を促進することを目的とし、中南米やヨーロッパを中心とする190カ国の40万の教育機関を結ぶネットワークを形成。 その起源は、アルゼンチン・ブエノスアイレスの大司教だった現ローマ法王が約20年前、貧困など社会の危機的状況の中に置かれていた若者たちの声を聞くよう教師だったホセ・マリア・デル・コラル氏らに指示したことだといいます。

 若者たたちは宗派を超えたグループをつくり、教育システムの改善を求める提案書を市議会に送り、支持されました。様々な学校の生徒・学生が集まり、課題を考え、その解決策を導き出そうとする試みは、次第に拡大、周辺国、世界へと広がっていきました。スコラス・オクレンテスは2015年に国連児童基金(ユニセフ)とパートナーシップを締結、2017年には事務所をローマに設立しました。

 ホセ・マリア・デル・コラル氏は、今年11月にローマ法王が来日するのを前に、その準備と、日本におけるスコラス・オクレンテスの拡大を目的に来日。仲介役として、本学の協定校、イスラエル・ヘブライ大学のニシム・オトマズキン教授が同行しました。


▲懇談を終えて。右から3人目がホセ・マリア・デル・コラル氏、同2人目がニシム・オトマズキン教授。

 ホセ・マリア・デル・コラル氏側から、①関西外大がネットワークに加われば、多くのプロジェクトへのアクセスが可能となる②今年12月にイタリアで開催される世界の学生20人による会議への本学学生の派遣③関西外大による関連会議の開催――などの提案がありました。


▲御殿山キャンパス・グローバルタウンの「グローバル・コモンズ 結-YUI-」内を見学するホセ・マリア・デル・コラル氏(右)、ニシム・オトマズキン教授(左)ら

 懇談に先立ち、ホセ・マリア・デル・コラル氏、ニシム・オトマズキン教授らは御殿山キャンパス・グローバルタウンを訪れ、本学学生と留学生の生活空間「グローバル・コモンズ 結-YUI-」内の施設やカフェテリア、ラーニング・コモンズを国際交流部員の案内で見学しました。
 
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