本学と北京語言大学の職員交流スタート 相互に職員派遣しSD研修

 本学と協定締結校の北京語言大学は2018年に署名した教職員交流に関する覚書に基づき、19年12月、SD短期派遣研修をスタートさせました。北京語言大職員4人が同月2~6日に本学を、本学職員3人が9~12日に北京語言大を訪れ、それぞれ研修に取り組みました。

 本学を訪れたのは、北京語言大学の王利偉・人事資料統括部部長、許豪・学長室副主任、李方延・人事部プロジェクト責任者、孫龍・資産管理処プロジェクト責任者。4人は初日の2日、中宮キャンパスで谷本榮子理事長と懇談しました。懇談には靳衛衛・関西外大孔子学院院長、高原克哉・人事部次長が同席しました。


▲谷本理事長(手前)と懇談する(左から)王利偉、許豪、孫龍、李方延のみなさん

 谷本理事長は、北京語言大学を提携先とする関西外大孔子学院の創立10周年記念式典が10月に開催されたことに触れ、「みなさんのサポートをいただき、成功したと評価されました」と謝意を伝え、「自分の家に帰った気持ちで日本文化に触れていただき、余裕をもって過ごしてください」と述べました。

 これに対し、王利偉部長は「両大学は良好な関係を保っており、親しく接していただいています。北京語言大は2022年で創立60年ですが、関西外大はそれより長く来年75年になると聞いています。長期にわたり外国語人材の育成に尽力されていることに敬意を表します」と応じました。


▲懇談を終えて

 研修では、関西外大の概要が説明された後、中宮キャンパスの見学、各部署代表との意見交換などが行われました。その後、御殿山キャンパス・グローバルタウンに移動し、キャンパス見学や孔子学院事務局との座談会、授業参観、北京語言大学からの留学生との座談会などが行われました。

 一方、本学からは高原克哉人事部次長、北添竜大国際交流部課長補佐、越智嘉代子同部係長が北京語言大を訪れました。研修では、張宝釣副学長との懇談や、関連部署の担当者との意見交換、同時通訳施設の体験、情報技術を導入したスマート教室の視察などを行いました。


▲北京語言大で張宝釣副学長(右)と懇談する高原次長ら

 高原次長は「北京語言大学は教務部門へのITの導入など危機意識をもって改革に取り組んでいることが伝わり、充実した研修になりました」などと話しています。


▲北京語言大の同時通訳施設を体験する本学職員

2018年に両大学間で教職員交流に関する覚書に署名


▲教職員交流に関する覚書に署名後、劉利・北京語言大学長(右)と握手する谷本榮子理事長(2018年9月16日)

  両大学は2018年9月、谷本榮子理事長が北京を訪れ、劉利・北京語言大学長との間で、相互の学術交流と教職員の育成、資質向上をさらに促進させることを目的に「北京語言大学と関西外国語大学における教職員交流に関する覚書」に署名しました。覚書に基づき、両大学は年間2~5人を原則5日間の日程で相互に派遣し、研修を行うことにしました。

 北京語言大学は1962年創立。61カ国・地域の359大学・教育機関と協力交流関係があり、本学とは1998年3月に協定締結。本学はこれまでに1787人の学生を北京語言大学に派遣し、北京語言大学から73人の学生を受け入れています。

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