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2017年度日本孔子学院協議会を開催

2017/10/27

 

 

10月22日(日)、2017年度日本孔子学院協議会を関西外国語大学インターナショナル・コミュニケーション・センター(中宮キャンパス)で開催しました。今回の協議会は関西外国語大学孔子学院が幹事校として開催し、中国国家漢弁の段莉財務処長ら幹部、中国駐日本国大使館の胡志平公使参事官、中国駐大阪総領事館の呉勁松教育室室長、関西外国語大学の谷本榮子理事長をはじめ、日本の14の孔子学院、5の孔子学堂、3の孔子課堂の代表者ら70人余りが参加しました。

開会式では、関西外国語大学の谷本榮子理事長が歓迎のことばを述べました。孔子の言葉である「君子重義,小人重利(君子は義に喩り、小人は利に喩る)」を引用し、賢人の言葉を常に心にとめることで、孔子学院が推し進める中国語や中国文化の普及に取り組むことができると話し、日本の孔子学院と孔子学堂・課堂がお互いに協力することで、共に日本の孔子学院事業の発展に努めることを提唱しました。

胡志平公使参事官は、孔子学院は世界に向けて中国語と中国文化を広く伝えることに注力し、中国と各国間の友好交流の強化への期待と、日本の孔子学院事業の実績を大いに評価し、「今年は日中国交正常化45周年、来年は日中平和友好条約締結40周年を迎える。日本の孔子学院と孔子学堂・課堂の発展にとって良い機会であり、大使館と領事館は共に努力して、引き続き孔子学院のさらなる発展に貢献していく」と述べました。

今回の協議会では、4つの孔子学院が中国語教育及び文化活動の成果を発表。立命館孔子学院は学生の中国語学習における難点克服の活動を紹介し、学習する中でボトルネックとなっている部分をクリアするための有効的な試みについて発表がありました。兵庫医科大学中医薬孔子学院は、「中医薬教育」、「中医薬研究」と「社会貢献」という3つの分野の成果を紹介しました。札幌大学孔子学院は、大学教育との積極的な融和と幼稚園での中国語教育の推進について発表。工学院大学孔子学院はイベントを計画・提供する側の意識改革を行うことで、成功裏に終わった「孔子学院の日」などの文化活動に関する経験に基づいた具体的事例が発表され、会場から大きな反響がありました。今年の全体協議は「ブランド構築」「連携協力の推進・強化」「将来的発展計画」など5つの共通協議事項について深く議論し合い、会場は熱気にあふれていました。関西外国語大学孔子学院は中国語教育を特色とする孔子学院のブランド構築について重点的に発表、中国語教員養成とHSK試験推進プロジェクトに力を入れている経験から、HSK試験と中国語教育の融合、HSK試験対策課程とその単位認定、HSK試験受験者数がここ数年で日本の孔子学院の中で最も多いという結果等について紹介しました。

国家漢弁・孔子学院本部財務処、中国学研究工作処、アジア・アフリカ孔子学院処の各代表は、財務管理制度、新中国学計画及び日本の孔子学院の将来の発展について各孔子学院の代表者らと深く意見交流。孔子学院本部と日本の財務制度を順守しながら孔子学院の経費を厳格に管理し、孔子学院本部の「新中国学計画」などのプロジェクトを活用することで、青少年の育成と孔子学院相互の連携を図り、共に孔子学院というブランドを高め、確立しようと呼びかけました。

最後に胡志平公使参事官は、「孔子学院が中国言語・文化の発信拠点として初心を忘れず、たゆまず努力し、“中国語教育・文化交流の拠点”、“中国学の権威”となっていただけるよう期待している」と締めくくりました。

日本孔子学院協議会は日本各地の孔子学院、孔子学堂、孔子課堂から構成し、毎年定期的に開催する協議会で情報交換とリソースの共有、各孔子学院間の協力促進に取り組み、活動しています。

 
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